今からわかる、2020年東京オリンピックの天気予報

2019年9月20日

2020年東京オリンピック、着々と近づいてきますね。
東京オリンピック見に行きますか?
テレビで見ますか?

これを書いている2019年、東京オリンピックの天気予報をしている会社はありません。
そりゃ、1年以上先ですからね。

予報をしても当たりません。

でも、1年先だからといって何もわからない訳じゃない。

結構分かる事もあるし、これから分かってくることもあるんです。

気象予報士の力で分かっている事、これから分かってくることお話します。

 

 

半年先の天気予報なら天気出現率を見るのが一番

東京オリンピック(東京2020)は、7月22日のソフトボールとサッカーから始まりますね。

早速、外でも競技が開催されるみたいですね。

7月23日も同様にソフトボールとサッカー

やっと7月24日になって開会式。

その後、8月9日に閉会式です。

 

会場も、東京だけではなく、福島や横浜と関東圏から、札幌ドームでも試合があるんですね。

札幌!?

東京オリンピック・・・でしたよね?

まぁ・・・いいか・・・な。

細かい話は置いておきたいですが、流石に札幌となると天気も全然別なのでちょっと困りましたね。

 

まずは、東京を中心に話をしつつ、余裕があれば札幌まで話を広げましょう。

 

さて、話を戻しますが、半年以上先の天気を考えるなら、天気の出現率に頼るのが一番です

平年値という、例年の傾向をみるのもいいでしょう。

日本には四季があり、地域や季節によって意外と天気は違います。

分かりやすいのは、冬の東京でしょうか。

ほとんど雨が降りません。

たまに雨が降ってもすぐに止んでしまします。

もし、オリンピックが冬であれば、ほぼ毎日晴れ・・・と思って準備をしてもいいぐらいです。

その分、たまに降る雪で大騒ぎはしますが。

 

さて、ではその頼りになる天気出現率を見てみましょう。

空

東京の天気出現率と平年値

東京 天気出現率(%) 平年値 備考
月日 晴れ 曇り 平均気温 最高気温 最低気温 日照時間 全天日射量 平均雲量
7月22日 33.3 40 26.7 25.7 29.9 22.5 5.1 15.1 7.8 ソフトボール、サッカー
7月23日 36.7 33.3 30 25.8 30.1 22.6 5.2 15.3 7.7 ソフトボール、サッカー
7月24日 53.3 20 26.7 26 30.2 22.7 5.3 15.5 7.6 開会式
7月25日 36.7 23.3 40 26.1 30.4 22.8 5.5 15.7 7.6
7月26日 43.3 23.3 33.3 26.2 30.5 22.9 5.6 15.9 7.5
7月27日 43.3 46.7 10 26.3 30.6 23 5.6 16 7.5
7月28日 60 23.3 16.7 26.4 30.7 23 5.7 16.1 7.4
7月29日 46.7 23.3 30 26.4 30.8 23.1 5.8 16.2 7.4
7月30日 53.3 10 36.7 26.5 30.9 23.2 5.8 16.3 7.3
7月31日 53.3 23.3 23.3 26.5 31 23.2 5.9 16.3 7.3 陸上開始
8月1日 50 26.7 23.3 26.6 31 23.2 5.9 16.3 7.2
8月2日 26.7 36.7 36.7 26.6 31.1 23.3 5.9 16.3 7.2
8月3日 33.3 13.3 53.3 26.6 31.1 23.3 5.9 16.2 7.1
8月4日 33.3 26.7 40 26.7 31.1 23.3 5.8 16.2 7.1
8月5日 30 30 40 26.7 31.1 23.3 5.8 16.1 7.1
8月6日 30 43.3 26.7 26.7 31.1 23.3 5.8 16 7.1
8月7日 30 36.7 33.3 26.7 31.1 23.3 5.7 16 7.1
8月8日 40 36.7 23.3 26.7 31.1 23.3 5.7 15.9 7.1
8月9日 23.3 43.3 33.3 26.7 31.1 23.3 5.6 15.8 7.1 男子マラソン、閉会式

 




東京オリンピックの天気の分析

表を見ても慣れないと何のことやらなので、少し解析を付け加えます。

まず、大切なことですが

東京を含む関東地方の梅雨明けの平均値は7月21日になります。

東京の最初の協議は梅雨明け平年日の翌日からなんです!

梅雨明け平年は気象庁HPに載っていますが、年によってまちまちです。

最も早いのは2018年の6月29日ですが、遅い場合は8月になることもあります。

1951年の統計開始から8月も梅雨に入っていたのは5回あり、最も遅い場合は8月4日の梅雨明けという記録もあります。

(本当は、1993年の梅雨明け無しが一番遅い梅雨明けといってもいいかもしれませんが)

場合によっては、東京オリンピックの後半まで梅雨が明けないこともあり得ます。

ですが、梅雨というのは、後半は案外雨の日は少ないものです。

梅雨明け前は、晴れる日はすっきり晴れて、雨の降るに一気に大雨というのが1つのパターンです。

まぁ、運が悪ければ、梅雨は明けてない東京オリンピックの開幕となるかもしれません。

それでも、雨の出現率はおおよそ期間中30%ぐらいです。

 

3日に1回は雨があってもおかしくない。

そういう覚悟は必要なようです。

一方、日照時間の平年値をみると5時間程度はあります。

梅雨の中盤、東京の日照時間はかなり減って、平年で3.2時間まで減ります。

その頃に比べれば倍に近い日照時間です。

やはり、梅雨明けをして、日の出時間も増えているのでしょう。

3日に1回は雨と言いましたが、あまり長引かないタイプの雨が多いことも日照時間が多い理由かもしれませんね。

 

この時期、関東地方は太平洋高気圧に覆われて梅雨明けをします。

太平洋高気圧に覆われれば雨は少なくなりますが、それでも、一時的な強い雨が降ることは多々あります。

にわか雨と呼んでみたり、強くぶればゲリラ豪雨とよんだり呼び方は様々ですが、そういう天気が多い時期で

夕方からは天気の急変にも注意が必要な時期でもあります。

これは、競技者を悩ませそうですね。

過去の天気データから7月24日の雨の降り方の特徴を探る

東京オリンピックの開幕式は7月24日なので1980年以降の7月24日について調べてみました。

1980年から2019年まで39年分を見てみました。

平年値では3日に一回ぐらい雨ということでしたね。

調べた結果はどうでしょう。

1㎜以上の雨が長時間降っていてた年を調べると・・・8年。

結構ありますね。

でも、1/3よりは少ないですね。

8÷39=0.205なので

だいたい20%ぐらいですね。

5回に1回はしっかりとした雨が降っています。

2013年 1.5㎜
2009年 7.0㎜
2006年 9.0㎜
2003年 31.5㎜
1998年 24㎜
1993年 28㎜
1988年 24㎜
1981年 10㎜

 

ここでは、日中に1㎜以上の雨が長い時間降っていた日を集計しました。

夕立も含めて1㎜以上の雨が降った日を集めれば雨の日はもっと増えて13年と1/3ぐらいにまで増えます。

1㎜未満の弱い雨(競技は観戦に影響ないであろう雨)まで含めると半分以上の年で雨が降っています。

オリンピック期間中ずっと晴れというのはなさそうですね。

過去のデータをみると、期間中に何度か雨の日はありそうです。

外の競技観戦では、雨の場合を考慮した予定を立てる必要がありそうですね。

 

結論をまとめると

東京オリンピックについて過去の気象データ(1980年以降)からみると・・・

  • 競技ができないぐらい、日中に雨が降った日は5日に1回程度
  • 時間を問わず1㎜以上の雨が降ったのは13回
  • 夕立なども多い季節で、1㎜未満の弱い雨も含めると雨の降っている年は半分以上

 

東京オリンピックの時期は暑い

 

最高気温の平年値を見てみると30℃~31℃になっています。

それほどでもありませんね。

でも、これは1981年から2010年までの30年の平均です。

過去の平均なのである程度当てにはなりますが、温暖化や都市化の影響で最高気温は上がり続けています。

30℃~31の最高気温ですめば、良い方かもしれませんね。

また、気温の観測は通常芝生の上の日陰で行われます。

そう、日陰で30℃~31℃というのが平年の最高気温です。

 

アスファルトや砂のグラウンドの上で、日なたであれば、更に気温は上がります。

 

さらに、この梅雨明けの時期は暑さに体が慣れていないため熱中症にかかりやすい時期です。

熱中症の搬送数を調べても梅雨明けした7月の下旬からが一番多くなります。

 

選手のパフォーマンスも心配ですが、観客の方も小まめな水分補給など対策が必要ですね。

 

1980年以降の最高気温データを見てみると

気温についても1980年以降の7月24日のデータを見てみました。

気温は年によってまちまちです。

当然ながら、雨の降っている年は最高気温が低くなっていますが。

晴れた日の最高気温は35℃を超えることが多々あります。

多々と書きましたが、具体的には4回でした。

2001年の38.1℃が最も高く、次いで1987年の37.3℃となっています。

梅雨明け早々にこの気温は厳しいですね。

外で競技が出来るような天気になれば、必ずと言っていいぐらい高温になります。

外の競技観戦をする場合は熱中症対策が欠かせませんね。