宵の明星・明けの明星とは?いまの金星はどっち?2026〜2028年の見える時期と方角
まだ暗い朝、ゴミ出しや早めの通勤で外に出たとき、東の空にひときわ明るく光る星を見つけたことはありませんか。まわりの星がかすむほど明るく、またたかずにじっと光っている。その正体は、たいてい金星です。
金星は、夕方の西の空に見える時期には「宵の明星」、明け方の東の空に見える時期には「明けの明星」と呼ばれてきました。同じ星なのに、なぜ時期によって見える時間帯が変わるのでしょう。そして、いまの金星はどっちなのでしょう。
この記事では、宵の明星と明けの明星のしくみと、2026年から2028年にかけての金星の見え方を、当サイト「あなたの生活情報」の星空のページの計算を使いながら紹介します。
この記事で分かること
- いまの金星は宵の明星? 明けの明星?(2026年11月の答え)
- 宵の明星・明けの明星になるしくみ
- 2026〜2028年、金星がいつ・どちらに見えるか
- 今日の金星の時刻と方角の調べ方
- 明け方に金星を見るときの天気の確かめ方
いまの金星は「明けの明星」
先に答えを書いておきます。2026年11月の金星は、明けの明星です。10月24日ごろに太陽と同じ方向(内合)を通りすぎ、11月に入ってから、日の出前の東南東の空に姿を見せるようになりました。
当サイトの今見える明るい星は何?のページでは、その日の金星が宵の明星か明けの明星かを、場所ごとに計算して出しています。
「今見える明るい星は何?」のページの金星の答え(東京・11月7日の例)
11月7日の東京では、日の出前の5時30分ごろ、東南東の低い空(高さ約11度)で −4.6等。まだ低い位置ですが、これから日ごとに高く、明るくなっていきます。国立天文台の「ほしぞら情報 2026年11月」には、次のように書かれています。
日の出前の南東の空で光度を上げ、30日に最大光度となります。月初の明るさはマイナス4.2等ですが、最大光度となる下旬にはマイナス4.9等に達します。
最大光度の11月30日ごろの明け方、5時20分の東京の空を当サイトの星図で描いてみました。
当サイトの星図(東京・2026年11月30日 5時20分・南東を向いた空・4等星まで)
南東の空、高さ25度ほどのところで、金星がおとめ座の1等星スピカのすぐそばに並んでいます。少し上の南の空には火星と木星、地平線近くには水星も。明け方の空がとてもにぎやかな季節です。
宵の明星・明けの明星になるしくみ
金星は、地球よりも太陽の近くを回っている惑星です。そのため地球から見ると、いつも太陽からあまり離れていない方向に見えます。夜中に南の空高く見えることはなく、見えるのは夕方か明け方だけです。
太陽・金星・地球を北の上から見た図。金星は地球より速く太陽のまわりを回るので、地球から見た位置が「宵」と「明け」のあいだを行き来します
- 金星が太陽の東側にあるとき:太陽が沈んだあとも、しばらく西の空に残って見えます。これが宵の明星です。
- 金星が太陽の西側にあるとき:太陽よりも先に、東の空から昇ってきます。これが明けの明星です。
- 内合・外合のころ:金星が太陽とほぼ同じ方向にあって、太陽のまぶしさに隠れて見えません。地球と太陽のあいだにあるのが内合、太陽の向こう側にあるのが外合です。
太陽からいちばん離れて見えるときを「最大離角」と呼びます。このころは、空が暗くなっても金星が高い位置に残るので、いちばん見つけやすい時期です。
2026〜2028年の金星はいつ・どちらに見える?
当サイトの計算で、金星と太陽の離れ(離角)がどう移り変わるかをグラフにしました。上に出ているときが宵の明星、下に出ているときが明けの明星です。
金星と太陽の離れの移り変わり(当サイトの計算・目安)
- 2026年11月〜2027年夏:明けの明星。2027年1月4日ごろに西方最大離角(太陽から約47度)で、冬の明け方の東の空でいちばん見つけやすくなります。
- 2027年8月12日ごろ:外合。前後しばらくは太陽に近く、見えにくい時期です。
- 2027年秋〜2028年5月ごろ:宵の明星。2028年3月22日ごろに東方最大離角(約46度)で、春の夕方の西の空で目立ちます。
- 2028年6月1日ごろ:内合。その後はまた明けの明星に戻ります。
金星はおよそ1年7か月(約584日)で、この「宵→内合→明け→外合→宵」をくり返します。日付は当サイトの計算の目安で、数日ずれることがあります。
今日の金星はどこ? 時刻と方角の調べ方
「今日、金星が何時ごろどの方角に見えるか」を知りたいときは、次のページが便利です。
- 今夜見える惑星:金星・火星・木星・土星が、空が暗いあいだに見える時間と、いちばん高いときの方角・高さ、この先10日の表。国立天文台の惑星の解説も載せています。
- 東の空の明るい星・西の空の明るい星:宵・夜・明け方の、その方角の明るい星の名前を、空の図つきで出しています。
- 星空の星図:時刻のつまみを動かすと、金星が昇ってくる様子を見られます。「今」のボタンで、いまの空にすぐ戻れます。
どのページも、上の「場所」で都道府県を選ぶと、その場所の時刻と方角に切り替わります。
明け方の金星を見るなら、天気は?
明けの明星は、日の出前の東の低い空に見えます。低い空は、遠くの雲や、もやの影響を受けやすい場所です。前の晩に、次の3つを見ておくと安心です。
- 星空指数(全国・1週間):月明かり・季節・気象庁の天気を合わせた、当サイトの計算の目安。明け方まで含めた夜の見通しをつかめます。
- 気象庁の天気予報:明け方の時間帯(3時〜6時)の天気。
- 星図のページの「雲の地図」:ひまわりの画像で、ここ3時間の雲の動き。東の海の上に雲があるかどうかも分かります。
雲の確かめ方は「今日、星は見える?星空指数と雲の高さで調べる今夜の天気」でくわしくまとめています。
まとめ
- 2026年11月の金星は明けの明星。日の出前の東南東〜南東の空で、11月30日ごろに最大光度(−4.9等)。
- 2027年1月4日ごろが西方最大離角で、冬の明け方にいちばん見つけやすい。
- 2027年8月ごろの外合のあと、秋からは宵の明星に。2028年3月ごろの夕方の西の空で目立ちます。
- 今日の時刻と方角は今見える明るい星は何?と今夜見える惑星で確かめられます。
明け方の空は、冷たく澄んでいて、とても静かです。早起きした朝は、東の空を見上げてみてください。ひときわ明るい「明けの明星」が、きっと迎えてくれます。
出典:国立天文台「ほしぞら情報 2026年11月」(引用部分)。金星の位置・明るさ・離角・合の日付は当サイトの計算(目安)です。天気は気象庁の天気予報、衛星画像は気象庁ホームページ(気象衛星)によります。2026年11月7日に確認した内容です。
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