今日と明日の黄砂の予想の調べ方

2021年6月25日

無料でも有料サイト並みの黄砂の3大予想サイトをご紹介

 

春の迷惑な風物詩、黄砂。

洗濯物についたり、車についたりと迷惑ですよね?

予想が分かれば対策も立てられます。

黄砂はある程度予想が出来る現象なのでその予想を調べる方法を紹介します。

 

そもそも黄砂はどうして起こるの?



黄砂は中国の砂漠で巻き上げられた砂ぼこりです。

タカラマカン砂漠やゴビ砂漠と言われています。

そこで強風が吹くと砂が巻き上がり、その砂が日本に流れてくるのが黄砂です。

日本と違って、内陸にあるので冬は寒く氷に覆われるため砂が巻き上がりません。

また、夏は草が繁茂して砂が巻き上がらないのが主な理由です。

そのため、砂漠を覆っていた雪や氷が解ける春が最も黄砂が多くなります。

気象庁が昔から行っている黄砂の観測結果ではおよそ90%の黄砂が2月~5月に観測されています。

秋や冬も少なくはありますが、観測があるようです。

また、環境省も黄砂の観測を行っています。上空に電波を発信して返ってきた電波から黄砂の量を観測しているのですが、電波の返ってくる波を解析して物体の大きさや形状を判断して黄砂かどうかを判断しています。非常にハイテクです!

しかしながら、この装置も、黄砂とその他のチリや誇りを完全に区別するのは難しいようです。仕組みを考えれば、大きさと形・素材が近いものなら判別はできないでしょう。資料の細かいところをみると注釈が乗っていたりします。

黄砂は衛星からも見える!

ひまわり8号が実用されて以降、黄砂は衛星から観測できるようになりました。

気象庁HPの黄砂のページから見ることができますが、通常の延期予報用の気象衛星のページとは違うので、先のリンクから進んでください。

日中であれば、「トゥルーカラー画像」が確認しやすく、黄色い褐色の空気が流れる様子がわかります。

黄砂の観測(衛星写真)

 

上の図では朝鮮半島から九州や中国地方に黄砂が流れる様子が確認できます。ダスト画像といって、衛星で観測した波長の違う電波から作成した画像ではピンク色っぽく映りますが慣れないと見分けるのは難しいと思います。

ここで、黄砂の動きを捉えれば、あなたの所まで黄砂が来るかどうか、ある程度予想ができますよね。

 

 

今日と明日の黄砂の予想を教えてくれるページその1気象庁HP

はい、天気マニアにとっては一番最初に挙げたくなるのが気象庁HPです。

普通の黄砂の予想に加えて大気中の黄砂の予想まで最近は配信してくれる充実っぷり。

素晴らしいです。しかし、普段の生活をするうえで「車に黄砂が付着する」とか「洗濯物が汚れる」などの影響を予想するのは、はやり昔からある地表付近の黄砂の予想でしょう。

地図上に予想が描かれますが、メッシュ状になっており、50㎞毎の予想となっています。

後に紹介するページの方が細かい格子間隔で予想しています。

また、弱い黄砂の予想も他のページのほうが細かく表現しています。

気象庁の黄砂の予想図は、色の濃淡で黄砂の予想を表示しています。

直感的にわかりますね。

左側の図は地表付近の予想。洗濯物や車のガラスに付着するのはこちらの予想が濃い色の場合ですね。

右側の図は、上空まで含めた全層の黄砂の量の予想です。

これの色が濃い場合は、空が黄色くなって見通しが悪くなります。

薄い場合は黄砂でも黄色じゃなくて空が少し白くなるぐらいです。

気象庁HP黄砂の観測の例

 

今日と明日の黄砂の予想を教えてくれるページその2 SPRINTARS



九州大学応用力学研究所気候変動科学分野が中心となって開発しているのが SPRINTARSです。

こちらは、気象庁のメッシュが50㎞に対して SPRINTARSが35㎞と細かく計算をしています

研究機関のこだわりなのでしょうか。

また、各都道府県の時間ごとの予想も発表しています。

スプリンターの黄砂予想

今日と明日については、時間帯を分けて細かく黄砂の予想をしています。

1週間単位の予想は、時間を分けるような細かいことはしていません。まさに天気予報のようです。

このSPRINTARSの優れている点は週間予想がある所です。

一週間先までの黄砂予想があるって素晴らしいですよね?

オススメなので使ってみてください。

今日と明日の黄砂の予想を教えてくれるページその3 CFORS 九州大学/国立環境研究所

最後に紹介する3つ目のページはCFORSです。

2つ目のスプリンターと同じ九州大学が絡んでいますが、別のモデルで現在は国立環境研究所で運用しています。

地図の細かさは先の2つの間ぐらいで40㎞毎の表現のようですが、気象庁のように四角ではなく、曲線で黄砂の濃度を表してくれているので、細かな予想に見えます。

九大の黄砂予想

また、濃度の予想については、この予想が一番細かくなっています(当たるかどうかは別ですが)ので黄砂の濃さ、黄砂の影響の大きさを予想するには一番便利なページです。

歴史も長く、安定運用が続いているので信頼できると個人的には感じています。

3日先までの予想となっているのでスプリンターよりは期間は短くなっています。

黄砂の予想、どれを見るかというと・・・

結局は、気になるときは3つを見比べて平均的なイメージを持つのが良いと思います。

度の予想もだいたい同じような予想をしますが、薄い黄砂の予想になると若干違ってきます。

どれか1つでも薄い黄砂の予想がある場合、車のガラスは黄砂で汚れる・・・というのが私の経験則なので3つの黄砂予想HPを皆さんも見比べて生活してみてはいかがでしょうか。

 

 

黄砂の予想は天気アプリのプッシュ通知にお任せ?

いくら黄砂が気になるといっても毎日チェックするのは大変ですよね?

こういうときに役立つのが天気アプリのプッシュ通知機能です。

 

TENKI.JPやYahoo天気はインストールしていますか?

設定をすれば毎日、天気に関する話題がプッシュ通知されまます。

 

私のオススメのプッシュ通知はYahoo天気です。

TENKI.JPも悪くはありませんが。

Yahoo天気アプリについては、私のオススメなので詳しく紹介しています。

時間はバラバラですが、だいたい15時台に天気予報の話題がプッシュ通知されます。

もちろん、黄砂が生活に影響を与えるレベルであればそこで話題になるでしょう。

 

毎日、黄砂のサイトをチェックするよりは楽ができそうです。

試してみてはいかがでしょうか?

今日、黄砂が観測されたか調べる方法

車のガラスに砂のようなものがついていたら

「今日は黄砂だったのかな?」

って気になりますよね?

黄砂があったかどうか調べる方法も紹介します。

気象庁の黄砂観測情報で調べる

 

気象庁は黄砂の観測を行っています。

主要の気象台で人による目視の観測をしています。

また、日本だけでなく、外国の黄砂の状況も取りまとめて発表しています。

それが、気象庁の黄砂観測情報です。

黄砂実況観測の例

視程という見通しの距離に応じて色が変わります。

色がついていない所は黄砂無しですね。

上の例だと、中国で黄砂が観測されています。

日本は黄砂の観測無し、ということになります。

環境省の黄砂ライダーで調べる

黄砂を機会で観測している機関といえば環境省の黄砂ライダーです。

ライダーとは、上空にレーザーを放射してその反射からどのような物質があるかを観測する機械です。

この環境省のライダー観測の場合、今日の黄砂だけでなく、1週間前までの黄砂の観測が分かります。

量も1㎥あたり何ミリグラムなのか表示してくれます。

数値化されているので非常にわかりやすいです。

環境省の黄砂ライダー

 

お好みの黄砂情報ありましたか?