冬の星座の見つけ方|オリオン座の三つ星から冬の大三角・すばるへ(見える時間と方角)

冬の夜、空気が冷たく澄んだ日に空を見上げると、ほかの季節よりも星がくっきり、たくさん見えることに気づきます。冬の星座は1等星が多く、街の中でも見つけやすいのが魅力です。

でも、「どれがオリオン座?」「冬の大三角ってどこ?」と、実際の空で探そうとすると、意外と迷ってしまうもの。この記事では、オリオン座の三つ星を目印に、冬の星座を順番にたどる方法を、図と当サイト「あなたの生活情報」の星図を使って紹介します。星がよく見える夜を選ぶための、天気の確かめ方もあわせてどうぞ。

この記事で分かること

  • 冬の星座はいつ・何時ごろ・どの方角に見える?
  • オリオン座の三つ星からたどる、冬の大三角・すばるの見つけ方
  • 冬のダイヤモンド(冬の大六角形)の6つの1等星
  • 街の中と暗い場所で、見える星の数はどれくらい違う?
  • 冬に星がよく見える夜の選び方(天気)

冬の星座はいつ・どの方角に見える?

冬の星座の主役、オリオン座は、12月の宵には東の空から昇ってきて、1月から2月の夜に南の空の高いところに来ます。当サイトの計算では、オリオン座が南の空でいちばん高くなる時刻は、東京で次のくらいです。

  • 12月上旬:真夜中(0時ごろ)
  • 1月上旬:22時ごろ
  • 2月上旬:20時ごろ

星は毎日4分ずつ早く昇るので、1か月で2時間ずつ早くなります。2月なら、夕食のあとに南の空を見上げれば、オリオン座がちょうど見ごろの高さにあります。

当サイトの星空の星図で、2027年1月8日(新月のころ)の21時、南を向いた空を描いてみました。

2027年1月8日21時の南の空の星図
当サイトの星図(東京・2027年1月8日 21時・南を向いた空・4等星まで)

左(東)寄りに冬の大三角、そのすぐ右にオリオン座。上のほうにはおうし座の1等星アルデバランが赤っぽく光っています。




オリオン座の三つ星からたどる見つけ方

冬の星座さがしは、オリオン座の三つ星から始めるのがいちばんです。同じくらいの明るさの星が3つ、等間隔にななめに並んでいて、街の中でもすぐに分かります。

オリオン座の三つ星からたどる冬の星座の見つけ方
三つ星からたどる冬の星座(南の空を見上げた向き。左が東)

  1. 三つ星を見つける:南の空に、ななめに並んだ3つの星。そのまわりを囲む四角形がオリオン座です。左上の赤っぽい星がベテルギウス、右下の青白い星がリゲルです。
  2. 三つ星を左下へのばす:その先に、ひときわ明るく光る白い星があります。全天でいちばん明るい恒星、おおいぬ座のシリウスです(−1.5等)。
  3. 冬の大三角をつくる:ベテルギウス、シリウス、そして左にあるこいぬ座のプロキオン。この3つを結んだ大きな三角形が「冬の大三角」です。
  4. 三つ星を右上へのばす:オレンジ色の1等星、おうし座のアルデバラン。さらにその先には、小さな星が集まった「すばる」(プレアデス星団)が見えます。

三つ星という「ものさし」を、左下と右上にのばすだけ。一度覚えると、毎年冬が来るたびに自然と目が向くようになります。

冬のダイヤモンド(冬の大六角形)

冬の大三角のまわりには、さらに1等星が並んでいます。シリウス、プロキオン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、アルデバラン、リゲル。この6つを結ぶと、大きな六角形ができます。「冬のダイヤモンド」や「冬の大六角形」と呼ばれています。

ひとつの季節にこれだけの1等星が集まるのは、冬だけ。冬の夜空がにぎやかに見えるのは、このためです。ポルックスのすぐ隣には、少し暗いカストルが並び、ふたご座の兄弟星として知られています。




街の中と暗い場所では、どれくらい違う?

同じ空でも、街明かりの中と、暗い場所とでは、見える星の数がまったく違います。当サイトの星図では、空の暗さを選ぶと、何等星まで見えるかを切り替えて、並べて比べられます。上の画面は4等星まで(郊外の空に近い暗さ)、次の画面は2等星まで(都心の空くらい)です。

2027年1月8日21時の南の空の星図(2等星まで)
同じ時刻の南の空を、2等星まで(都心の空くらい)にしたもの

都心では、見える星はわずか10個ほど。それでも、冬の大三角、ベテルギウス、リゲル、アルデバランは、ちゃんと見えています。冬の星座は、街の中でも楽しめる星座なのです。もっとたくさんの星を見たいときは、星空マップで街明かりの少ない場所を探してみてください。

冬に星がよく見える夜の選び方

冬は空気が乾いていて、1年でいちばん空が澄みやすい季節です。当サイトの星空指数でも、季節の係数を冬はいちばん高くしています。ただし、日本の冬は、太平洋側と日本海側で空の様子が大きく違います。冬型の気圧配置の日は、太平洋側は晴れて空気が乾き、日本海側は雲や雪になりやすいのです。

  • 数日前:星空指数(全国・1週間)で、よさそうな夜を探す。月明かりも入れているので、新月のころの晴れた夜が高く出ます。
  • 当日:気象庁の天気予報と、星図のページの「今夜の天気と雲」で、3時間ごとの天気と雲の高さを確かめる。
  • 出かける直前:星図のページの「雲の地図」で、ひまわりの画像の雲の動きを見る。日本海から雪雲が流れ込んでいないかが、一目で分かります。

くわしい天気の調べ方は、「今日、星は見える?星空指数と雲の高さで調べる今夜の天気」でまとめています。




冬の星空をもっと楽しむ

まとめ

  • 冬の星座は、1月上旬は22時ごろ、2月上旬は20時ごろに南の空で見やすくなる。
  • オリオン座の三つ星を左下にのばすとシリウス、右上にのばすとアルデバランとすばる。
  • ベテルギウス・シリウス・プロキオンで冬の大三角。まわりの1等星6つで冬のダイヤモンド。
  • 星空指数・気象庁の天気・ひまわりの雲の地図で、澄んだ夜を選ぶ。

寒い夜は、温かい飲みものを用意して、ほんの5分だけでも空を見上げてみてください。冬の星たちは、1年でいちばんにぎやかに、くっきりと迎えてくれます。

星図・南中の時刻は当サイトの計算(目安)です。説明図の星の位置は J2000 の赤経・赤緯から描いています。星・星座線のデータは d3-celestial(Olaf Frohn, BSD-3-Clause)。天気は気象庁の天気予報、衛星画像は気象庁ホームページ(気象衛星)によります。2026年11月7日に確認した内容です。