気象庁の発表する線状降水帯の発表情報の入手方法
線状降水帯の発生情報
最近の集中豪雨被害で最も影響が大きくニュースでもよく耳にするようになったのが
「線状降水帯」です。
聞いたことがありますよね?
普通に生活していても「線状降水帯が発生した」ということ分かりませんよね?
「雨が強いなぁ」とか「長い時間雨が降っているなぁ」
と感じることはあってもそれが線状降水帯だということは普通に生活していても分かりません。
ですが、線状降水帯は大きな大雨被害をもたらせる重要な現象。
発生したら一早く情報を入力したいですよね?
その、線状降水帯の発生情報の入手方法を紹介します。
線状降水帯が発生したら気象庁の今後の雨で確認
線状降水帯は文字通り線状の降水帯です。
線のような形状の降水帯です。
なのでその、雨雲の形状を見て入れば「線状降水帯かな?」と推測することができます。
雨雲については「気象庁の雨雲の動き」が見やすく設計されています。
そして、この雨雲が下の4つの条件を満たしたとき線状降水帯が発生したと気象庁が情報を発信します。
- 「今後の雨」において3時間で100mm以上の分布域の面積が500km2以上
- 形状が線状(1の領域の長・短比2:5以上)
- 多い所で3時間で150mm以上
- 土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)において土砂災害警戒情報の基準を実況で超過(かつ大雨特別警報の土壌雨量指数基準値への到達割合8割以上)又は洪水キキクル(洪水警報の危険度分布)において警報基準を大きく超過した基準を実況で超過
線状降水帯が発生したら下の図のように、線状降水帯が赤い楕円で囲まれます。
これは、気象庁の発表する線状降水帯の情報です。
単純ですよね?
線状降水帯はその定義からも分かりますが
「広範囲に雨が降り既に危険な状況になっています」
150mmという雨もそうなのですが、キキクル(危険度分)で警報基準を大きく超える状況でなければ
線状降水帯の発生情報は出されません。
警報基準自体、過去の災害との対応で決められているものなので
それを大きく上回るということは大雨災害が発生していてもおかしくない状況と言えます。
気象庁の府県気象でも確認できる
線状降水帯が発生するということは既に危険な状況であることが分かったと思います。
先ほどは「気象庁の雨雲の動き」から確認する方法を紹介しましたが
府県気象情報で確認することも可能です。
府県気象情報は各都道府県の気象台が発表する気象情報です。
ニュースの原稿もこの情報に沿って作られています。
線状降水帯が発生した場合、この府県気象情報で
「顕著な大雨に関する情報」というものが発表されます。
名前がすこし硬いですね。
「顕著な大雨に関する情報」 = 「線状降水帯が発生したことのお知らせ」
と受け取ってください。
そういう意味合いの情報です。
この情報は2021年に運用が開始されましたが
既に何度も発表されています。
内容としては
「○○地方では線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています」
という内容です。
ニュースの速報で流れることもあるかもしれません。
その時は情報の意味を正しく理解して安全な場所に避難しましょう。
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