スキー場の積雪情報はどこで見る?長野・新潟・北海道など県別に、近くのアメダスの雪と2週間先の寒気を調べる方法
11月に入ると、そわそわしてきませんか。朝のニュースで「北海道で初雪」と聞いた日から、スキー板やボードのワックスが気になって、気がつけばスキー場の名前で検索している。「白馬はもう積もった?」「ニセコは?」「今年のオープンに間に合う?」。雪を待つこの時間も、ウィンタースポーツの楽しみのひとつですよね。
でも、いざ「スキー場の積雪情報」を調べようとすると、意外と迷います。ふだん見る天気予報は平地の町の予報で、山の斜面のスキー場に雪が積もったかどうかまでは分かりません。オープン前の、本当に雪が積もり始めたかどうかは、どこで見ればいいのでしょうか。
この記事で分かることは、次の4つです。
- オープン前のスキー場の雪を、気象庁の観測(アメダス)で確かめる方法
- 「アメダスの積雪」と「ゲレンデの積雪」は、なぜ違うのか
- 長野・新潟・北海道など、県ごとにスキー場の雪をまとめて見る方法
- 2週間先の寒気と降水量の計算を、雪を待つ手がかりにする方法
当サイトでは、全国161か所のスキー場について、近くのアメダスの積雪と24時間の降雪、気象庁の予報、上空の気温と降水量の2週間の計算を1ページにまとめたスキー場の積雪情報・天気のページを作っています。2026年11月8日には、都道府県ごとのページ(13道県)も加えました。この記事では、その使い方をくわしく紹介します。
11月8日、北海道のスキー場の近くで19cm
まず、この記事を書いた2026年11月8日(日)夜の、スキー場の積雪情報のページの頭を見てください。

「近くのアメダスで積雪 8か所」「いちばん多い:ルスツリゾート付近 19cm」。全国161か所のスキー場のうち、近くの気象庁のアメダスで雪が積もっていたのは8か所で、すべて北海道でした。ルスツリゾートの近くのアメダス「喜茂別」で19cm、ニセコのスキー場の近くの「倶知安」で13cm、大雪山黒岳スキー場の近くの「層雲峡」で13cm。
その下の「いま積雪の多いスキー場」には、積雪の多い順にスキー場が並びます。ページのもう少し下には「きのうから雪が増えたスキー場」があり、この日は喜茂別で24時間に+12cm、層雲峡で+10cmの降雪がありました。新潟県の六日町八海山スキー場の近くのアメダス「小出」でも+1cm。本州でも、ちらほら雪の便りが届き始めています。
一方、長野県のスキー場の近くのアメダスでは、この時点で積雪は観測されていませんでした。同じ「スキー場の雪」でも、北と南、日本海側と太平洋側で、雪の始まりはかなり違います。
「アメダスの積雪」と「ゲレンデの積雪」は違う
ここで、いちばん大事なことをお伝えしておきます。ページに出している積雪は、スキー場の近くにある気象庁のアメダスで観測した値で、ゲレンデの積雪ではありません。
アメダスで雪の深さを測っている地点は、ふつう町や集落の近くにあります。スキー場は山の斜面にあるので、アメダスよりずっと高い所にあることがほとんどです。図にすると、こうなります。

たとえば蔵王温泉スキー場(山形県)は、麓が780m・山頂が1,661mですが、いちばん近い積雪を測るアメダスは約12km離れた「山形」(153m)です。苗場スキー場(新潟県)も、麓900mに対して、アメダス「湯沢」は340mで約17km離れています。反対に、白馬八方尾根スキー場のアメダス「白馬」(703m)は、麓とほぼ同じ高さで、2.3kmしか離れていません。
気温は高い所ほど低いので、ふつうはゲレンデのほうがアメダスより雪が多くなります。アメダスに雪がなくても、上のほうのゲレンデには積もっていることがあります。逆に、アメダスで雪が観測されていれば、「スキー場のあたりでも雪が降っている」というたしかな手がかりになります。オープン前に「もう積もり始めたかな?」を知るには、とても役に立つ数字です。
ゲレンデの積雪・コースの状況・営業の開始は、必ず各スキー場の発表を確かめてください。
県ごとに見る:長野・新潟・北海道…13道県のページ
「長野のスキー場」「新潟のスキー場」のように、県で探している方のために、スキー場が3か所以上ある13道県には、県ごとのページを作りました。
- 北海道のスキー場(19か所)
- 岩手県(5)・宮城県(5)・山形県(4)・福島県(8)
- 群馬県(15)・新潟県(21)・長野県(38)
- 岐阜県(9)・山梨県(3)・滋賀県(3)・兵庫県(6)・広島県(5)

県のページは、上から順に次のように並んでいます。
- いま積雪の多いスキー場:その県のスキー場を、近くのアメダスの積雪の多い順に。
- 気象庁の週間天気予報:その県(地域)の7日間の天気・降水確率・気温を、発表のまま。北海道のこの日の予報では、11月9日が「曇後雪」、10日が「曇一時雪」でした。
- スキー場の一覧の表:スキー場ごとの標高(麓〜山頂)、1週間と2週間の降水量の計算、いまの積雪と24時間の降雪(近くのアメダス)。
週末にどこへ行くか迷っているときは、この表を上から眺めるのがおすすめです。「雪がもうある所」と「この先2週間に降水が多そうな所」が、一度にくらべられます。
全国の地図で、雪のある場所をひと目で
スキー場の積雪情報・天気の入口のページには、全国のスキー場の地図もあります。点の色は、近くのアメダスの積雪の深さです。

11月8日は、色がついているのは北海道の点だけでした。これから寒気が南へ下りてくるにつれて、東北、新潟・長野と、点の色が北から順に変わっていくはずです。シーズンの初めは、この地図を毎日見るのが、ちょっとした楽しみになります。点を押すと、そのスキー場のページに移ります。
スキー場のページの見方
スキー場の名前で検索して来た方は、まずスキー場ごとのページを開いてください。例として、ルスツリゾート(北海道留寿都村)のページを見てみます。

題名のすぐ下に「ふもと(留寿都村)の気象庁の予報と2週間の上空の気温の計算」とあるとおり、このページの天気予報は、スキー場のある市町村(ふもと)の気象庁の予報です。ゲレンデや山頂の予報ではありません。その下の帯には、標高(400〜994m)と、近くのアメダスの積雪(19cm)が出ます。
ページを下へ進むと、次のような欄が続きます。
- 気象庁の3時間ごとの天気と気温、時系列情報(明日までの警報等の見通し):前日・当日の計画に。大雪や風の注意報級の時間帯が分かります。
- 2週間のカレンダー:気象庁の週間予報と、数値予報モデルの計算を日ごとに並べたもの。
- 降水量と上空の気温のグラフ:下で説明します。
- 雨雲と寒気の地図、近くのスキー場、近くの山の天気。
降水量と上空の気温のグラフ
雪を待つ人にいちばん見てほしいのが、このグラフです。

棒は1日の降水量(雨と雪を分けない)、線は上空約1500m(850hPa)の最低気温で、どちらも ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)と GFS(アメリカ)の2つの数値予報モデルの計算です。スキー場にいちばん近い格子の値で、スキー場の値や当サイトの予報ではありません。
冬の天気予報で「上空1500mに −6℃以下の寒気」という言い方を聞いたことがあるかもしれません。850hPa の気温は、上空の寒気の強さを見るのによく使われる数字です。グラフの線が下がって、そこに降水の棒が重なる日は、「寒気と降水がそろいそうな日」として、気象庁の予報と一緒にチェックしておくとよいでしょう(雪になるか雨になるかは、高さや地形によっても変わるので、当サイトでは判定していません)。
2つのモデルの線と棒が同じような形なら、計算の見通しがそろっている、くい違っていれば、まだ先がはっきりしない、という読み方ができます。11月8日のルスツのグラフでは、11月17〜18日に GFS だけが多めの降水を計算していて、ECMWF とは違っていました。こういうときは、日が近づくにつれてどちらに寄っていくかを見ていきます。
雪を待つ2週間の調べ方
- 2週間前〜1週間前:スキー場のページのグラフで、上空の寒気が来そうな時期と、降水の多い日を見ておく。県のページの表で、2週間の降水量の計算をくらべる。
- 1週間前〜:気象庁の週間天気予報で「雪」のマークが出ているか。県のページにそのまま載せています。
- 前日・当日:気象庁の3時間ごとの予報と時系列情報、大雪・風の注意報。そして近くのアメダスの積雪と24時間の降雪。最後は、スキー場の公式の積雪・営業の発表で。
広い範囲の雪のようすは、気象庁の「今後の雪」のページで、積雪の深さと降雪量の解析・予報を地図で見られます。
出かける前に、これだけは確かめて
- スキー場の公式の発表:ゲレンデの積雪、オープンの日、滑れるコース、リフトの運行。
- 道路の雪と通行止め:冬用タイヤ・チェーン。峠道は平地が雨でも雪のことがあります。高速道路や国道の情報も確かめてください。
- 気象庁の警報・注意報:大雪・暴風雪・なだれ注意報。
以前の記事「スキー場の雪はいつから?」でも、スキー場のページの使い方を紹介しています。山登りの方は、山の天気の調べ方もどうぞ。
まとめ:雪の便りは、北から順に
- オープン前のスキー場の雪は、近くのアメダスの積雪と24時間の降雪が、たしかな手がかり。
- ただしアメダスはふつうゲレンデより低い所にあるので、ゲレンデの積雪とは違う。ゲレンデの積雪・営業はスキー場の発表で。
- 長野・新潟・北海道など、県ごとのページで、雪のある所と2週間の降水量をまとめてくらべられる。
- 2週間先は、上空約1500mの気温と降水量の計算のグラフで「寒気と降水がそろいそうな日」を見ておき、近づいたら気象庁の予報へ。
全国161か所のスキー場の積雪情報・天気は、10分ごとに近くのアメダスの観測を取り込んでいます。地図の点が北から順に色づいていくのを眺めながら、今シーズンの初滑りの日を待ちましょう。







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