スキー場の雪はいつから?新雪と積雪を2週間先まで調べる方法|山頂と麓で違う「雪か雨か」の見方
11月に入ると、北の山から初冠雪の便りが届きはじめます。
シーズン券はもう買った。板にワックスもかけた。あとは雪を待つだけ……なのに、なかなか降らない。「今年のオープンはいつ?」「週末、新雪は期待できる?」。スキーやスノーボードが好きな人にとって、この時期は毎朝、天気予報とスキー場の公式サイトを見くらべてそわそわする季節ですよね。
でも、ふつうの天気予報は「町」の天気です。標高1,000mを超えるゲレンデの山頂が雪なのか、雨なのかまでは教えてくれません。
この記事では、
- スキー場の雪を、2週間先まで調べる方法
- 同じスキー場でも、山頂は雪、麓は雨になる理由
- 「新雪の目安」の読み方と、2つのモデルの見くらべ方
- 今の積雪と、道路の雪の調べ方
を、順番に紹介します。
スキー場の雪を2週間先まで調べる:スキー場の2週間天気
全国161か所のスキー場について、雪の計算を2週間先までまとめたのが、スキー場の2週間天気です。

2026年10月29日の画面。北海道のスキー場から、新雪の計算が出はじめています。
一覧のページで分かること
- この先1週間で、山頂が雪の計算になっているスキー場の数と、新雪の目安が多いスキー場のランキング
- 北海道・東北・関東・新潟・長野・北陸・東海・近畿・中国・四国・九州の地方ごとに、スキー場の一覧
- スキー場ごとの1週間・2週間の新雪の目安(cm)を、ヨーロッパ(ECMWF)とアメリカ(GFS)の2つの計算で
- 近くのアメダスで測った今の積雪
気になるスキー場の名前を押すと、そのスキー場のページに進みます。
スキー場ごとのページの見方
例として、岩手県の安比高原スキー場のページを見てみましょう。

2026年10月29日の安比高原スキー場のページ
1. いちばん上の要約を読む
ページのいちばん上には、この先2週間のポイントが文章でまとめてあります。
- 山頂が雪の計算になっている日(ECMWF・GFS それぞれ)
- 2週間の新雪の目安(山頂)
- 2つのモデルがそろって雪の計算の日
いちばん大事なのは3つめです。ヨーロッパとアメリカ、別々のスーパーコンピューターが同じ日に「雪」と計算しているなら、その雪はかなり有力。逆に、片方だけなら、まだ様子見の段階です。
2. カレンダーで日ごとの雪を見る
その下は、山頂の2週間のカレンダーです。旗のマークの行が ECMWF(ヨーロッパの旗)と GFS(アメリカの旗)の計算で、❄ は雪、☂ は雨。数字は新雪の目安(cm)か雨の量(mm)です。札の上の線は、青が「2つとも雪」、オレンジが「計算が分かれている」という意味です。上の段のお天気マークと降水確率は、気象庁の週間天気予報(スキー場のある地域の予報)です。
3. 山頂と麓の表をくらべる
さらに下には、山頂と麓、それぞれの雪か雨か・新雪の目安・最高/最低気温の表があります。

この表を見ると、同じ日でも、山頂は「雪」なのに、麓は「雨」や「雪か雨」になっている日があることに気づきます。これが、スキー場の天気を見るときのいちばん大事なポイントです。
山頂は雪、麓は雨。なぜ?

気温は、高いところへ行くほど下がります。目安は、100m上がるごとに約0.6℃。麓と山頂の高さの差が700mなら、気温は4℃ほど違います。
雨か雪かを分けるのは、地上の気温がおよそ2〜3℃のあたり(湿り気によって変わります。くわしくは雪は何度から降る?で書いています)。だから、麓が3℃で冷たい雨の日でも、山頂は−1℃で雪、ということが起こるんです。
天気予報のスーパーコンピューターは、山を実際よりなだらかに表すので、計算の気温は「山の本当の高さ」の気温ではありません。スキー場の2週間天気では、スキー場の山頂と麓の本当の高さに合わせて気温を直し、雪か雨かを決めています。新雪の目安は、雪の計算の時間の降水量1mmを1cmとして数えたものです(雪か雨かの時間は半分)。
シーズンはじめは、まさにこの「山頂だけ雪」の時期です。山頂の新雪が積み重なっていくのを見ながら、オープンの日を待つのも、この季節の楽しみのひとつですね。
今の積雪を調べる
「今、どのくらい積もっているか」は、スキー場ごとのページのいちばん上の「いまの積雪」で、近くのアメダス(気象庁の観測所)の値を見られます。ただし、アメダスは麓の町にあることが多く、ゲレンデの積雪ではありません。
山の上まで含めた今の雪のようすは、気象庁の今後の雪(解析積雪深)で、地図で見られます。ゲレンデの積雪やオープン日、リフトの運行は、かならず各スキー場の公式の発表を確かめてください。
出かける前に:道路の雪と寒波
スキー場へは、雪道を走ることも多いですよね。道路の雪や通行止め、チェーン規制の調べ方は、降雪量の調べ方でまとめています。
寒波がいつ来るか、平地で雪になりそうな日はいつかは、都道府県ごとの雪と寒波の2週間予想で見られます。上空の寒気が日本へどこまで下りてくるかは、ECMWF・GFS の天気図ビューワーの「他要素」→「寒気(雪)」で、地図で確かめられます。
まとめ:雪を待つ時間も、スキーの楽しみ
- スキー場の雪を2週間先まで → スキー場の2週間天気(全国161か所)
- 見るのは「2つのモデルがそろって雪の日」と、山頂と麓の違い
- 山は100mで約0.6℃寒い。麓が雨でも、山頂は雪のことがある
- 今の雪 → 気象庁 今後の雪、寒波 → 雪と寒波の2週間予想
今年はいつ滑れるだろう。最初の一本は、どこのゲレンデにしよう。2週間先の雪の計算を毎日のぞいていると、雪を待つ時間まで楽しくなってきます。
ECMWF・GFS の値は数値予報モデルの計算で、当たり外れがあります。出かける前には、気象庁の最新の予報と、スキー場の公式の情報をかならず確かめてくださいね。いい雪に出会えますように。
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