最新の情報から過去の降雪情報まで!降雪量の調べ方

2021年6月11日

雪って、車の運転とか屋外行事に影響大きいですよね。雪の積もり方は場所によって大きく違います。家の近くでは雪が無くても、少し離れた所では積もっていたとかよくある話です。

そのためしっかりとした正確なデータを調べることが大切です。

ここでは、正確な雪の量の調べ方について紹介します。

最新(数時間以内)の雪の量(積雪量・降雪量)を調べる

今の雪の量、例えば札幌では何センチぐらい雪が積もっているか、スキー場では雪が降っているか、高速道路で雪が降っているか、そういうことを調べるときには現在の雪(解析積雪深・解析降雪量)が一番です。

地図に現在の最新の雪の状況が表示されます。

現在の雪の例

現在の雪(解析積雪深・解析降雪量)

雪の状況といっても「積雪量」と「降雪量」の2つがありあます。

「積雪量」は今、雪が積もって量。見た目で分かるシンプルな量です。そのまま積もっている量です。

「降雪量」は、これまで降った雪の量です。溶けた雪の量が含まれているので積もっている量(積雪量)とは少し変わってくることがあります。

このページができるまで、雪の量は観測している地点だけでしか分かりませんでした。点での情報です。しかし、このページは地図上で面的に雪の状況がわかります。

この地図は拡大・縮小もできますし、24時間までなら過去に遡ってデータを見ることができます。

 解析積雪量の使い方

 

他のページ、例えばtenki.jpの積雪深(積雪量)のページだとどうでしょうか。

 

 

こんな風に、点(アメダス)での雪の量は分かっても、その間の状況が分かりません。

見比べてみると、私が気象庁の現在の雪の量をお勧めする理由が分かるのではないでしょうか。

 

現在の雪の量の仕組み

 気象庁の「現在の雪の量」では、アメダスの雪の量だけではなく、スーパーコンピューターで計算した雪の予想を利用しています。もちろん、完全に予想した量ではありません。スーパーコンピューターで5㎞×5㎞の面積ごとに雪の量を毎時間計算しているので、その量計算した積雪量と実際の雪の量を比較して調整(補正)をかけます。例えば、札幌では雪の量が計算より5㎝多いので、周辺も多いはずだ・・・と5㎝を予想結果に加える。周辺も4㎝、3㎝と少しずつ量を減らして加える…といった感じです。元々の5㎞×5㎞の予想には、気象レーダーや気温の分布の観測結果が1時間ごとに取り込まれているので、予想はかなり正確です。その予想に観測結果で調整(補正)を加えるのですからかなり正確になります。ただ、5㎞というとその中でも雪の量の差は多いですよね?ちょっとした丘もあれば、川もあるでしょう。そういった地形の差はもちろんあります。なので、いくら正確といっても目安程度に考えるしかありません。

 ちなみに気象庁の観測は芝の上(もしくは人工芝のようなもの)になりますので、アスファルト舗装などしてあると、積雪量は減るでしょう。

道路の雪の情報を調べる

気象庁の「雪の量」は芝の上、自然の状態での雪の量でした。アスファルトの上では雪の量が違いますので、道路の雪の状態なら別の観測データを見るのが良いでしょう。

お勧めは国土交通省の各地の道路状況を表示するページです。

北海道の場合

北海道地区道路情報

北海道道路情報

こちらのページはライブカメラで道路の状態がリアルタイムで確認できるほかに、通行止めなどの情報尾が確認できます。地図は拡大出来ますので、細かい道路まで見ることができます。

また、北の道ナビ 峠情報でも同じような情報が確認できますが、チェーン規制や雪の期間の予想が掲載されているので、便利ではないでしょうか。

東北地方の場合

東北の場合は東北地方 降雪・路面情報が参考になるでしょう。道路上の各地点の雪の量や路面温度、路面状態が確認できます。

高速道路の場合

関東、東北、北海道の高速道路では高速道路雪道情報が便利です。各高速の道路交通情報やライブカメラで道路や路面の状態が確認できます。

 

過去の雪の量(積雪量・降雪量)を調べる

過去の積雪量を調べるなら、やはり過去の気象データ検索が良いでしょう。データとして保存してパソコンなどで処理するならば過去の気象データダウンロードの方が適しています。過去の気象データ検索は表形式で表示されますが、過去の気象データダウンロードではCSVでダウンロードも可能です。

気象庁のデータなので、様々な形式で表示させることができます。「〇月〇日のデータ」と任意の1日の雪の量を調べることもできますし、1時間ごとのデータも調べることができます。また、用途によっては1ヶ月積算のデータや、年ごとのデータ、平年値を調べる必要があることもあるでしょう。

必要に応じて、データの形式を選択してください。

また、過去の気象データ検索では、下のように初雪や初霜の日付や平年値も確認できます。

過去の気象データ検索(雪)

雪の量だけではなく、初雪や初霜、初冠雪といったきめ細かな情報まで確認できるのが気象データ検索の良いところだと思います。