風速20m(メートル)とはどれぐらいの風?影響は?
風速〇m(メートル)って聞いたことあります?
それってどれぐらいの風?
ここでは風速20m(メートル)について、その体感と影響をお伝えします。
風速の意味からわかる風速20m/s
風速とは、風の速さです。
風速20mは正確には風速20m/s(20メートル毎秒)。
1秒で風(空気)が20m進むという意味です。(時速で言うと時速72km/hです)
人の歩く速さは秒速1.25mなのでおよそその16倍。
自動車専用道路で車の窓から手を出したときに感じるぐらいの風です。危ないから手は出さないでね(笑)
オープンカーで感じる風と言えばいいですか?
バイクに乗っているときの風とも言えるでしょう。
ある程度の被害が出る風速です。
20m/sであればほとんどの都道府県で警報が発生されます。
警戒してください。
気象用語では「非常に強い」と分類される風です。
体感すると「強いって言うか危険!」と感じるでしょう。
普通に生活していれば、20m/sは台風や強い冬型の気圧配置でも海に近い所や標高の高い所でなければ体験しません。
とにかく危険な風です。
気象観測で風速20m/sというと、10分間の平均した風速が20m/sという意味になります。
言い換えると平均風速です。
風には「息がある」と言います。
風は強弱を繰り返します。
その10分間の平均が20m/sということです。
平均風速20m/sといった場合
『40m/s~10m/sの風が吹き続け、平均したら20m/sとなる』
経験的に、最大瞬間風速は平均風速の1.5倍~2倍は吹くといわれています。
この2倍という数字を突風率といいます。
突風率や平均時間が10分であることは気象庁のHP(風向と風速)に書かれています。
最大瞬間風速20m/sと値は同じですが、平均20m/sのほうが一時的な風の強さが大きく、影響も大きくなります。
普通の住宅でもど普段風が吹いていない所では、被害も起きるでしょう。
風速20m/sとなると、風によって飛ばされた小石などでガラスが割れる可能性もあります。
トタン板が外れる風速とも言えます。
風速20m/sの体感
『20m/sは、自動車やバイクのスピード』と紹介しました。
だから、体感としては『自動車(オープンカー)やバイクに乗ったときに感じる風』
というのが答えになります。
でも、バイクに乗ると、操作に意識が向かいます。
信号でもよく止まります。
風の事はあまり分かりません。
そこで、別の例えをいくつかします。
ビューフォート風力階級によると
有名な「ビューフォート風力階級」によると風力8(17.2m/s~20.7m/s)に該当します。
疾強風と呼ばれる風速です。
陸上であれば「小枝が折れる。風に向かって歩けない」
海上であれば「大波のやや小さいもの。波頭が砕けて水煙となり、泡は筋を引いて吹き流される」
となっています。
なんとなく感覚つかめました?
実際、アメダスの風をみると、風速20m/sの風なら
外は「ゴウゴウ」と風の音がうるさくまさに嵐です。
風速の観測は局地性が強いのでアメダス地点によって違いはあると思いますが。
近くのアメダスで風速20m/sぐらいの日は数えるぐらいしか体験したことがありませんが1つ思い出すことがあります。
タクシーを呼んで仕事へ向かったのですが、乗る時に開いたタクシーのドアが、風にあおられ「ガコ」っと音をさせ、曲がってはいけない方向に曲がってしまいました。また、車も横風で揺れるし大変だったことしか思い出せません。
気象用語で「非常に強い風」とは20m/s以上の風を指します。
「猛烈な風」が30m/sです。
しかし、一般的に20m/sの風で既に猛烈な風と感じます。
風速20m/sの影響
風速20m/sでは電車、船の運航は欠航することが多いです。
県内の最大風速が20m/sであっても欠航するレベルです。アメダスや空港の観測で頻繫に観測されたのなら、欠航でしょう。
航空機は風の影響を受けやすく、運悪く滑走路に真横の風ならほぼ間違いなく欠航でしょう。
航空機には横風の運行制限があるので。
多少時間を前後させても風の弱まるタイミングを見計らって出発する場合もありますが飛行場警報が出ていれば発進はないでしょう。
災害が発生するほどの風速です。
生活やレジャーにはかなり影響があるのでまとめてみました。
また、風の予想は気象庁HPやwindyで確認できるので、下の影響を参考に計画を立てましょう。
風速20m/sの被害
風速20m/sが吹いた地域は被害が発生します。
TVの放送で「最大瞬間風速が20m/s」という場合は瞬間の数字です。
平均風速はもっと少ない数字です。
しかも、TVの放送の場合、県内の一部風が強い所での風速です。
ここから先は、実際に住んでいる所で平均風速20m/sだった場合の話です。
風力20m/sは古くなった家の瓦が飛ぶ風速です。
また、飛来物で窓ガラスが割れる風速です。
あくまでも飛来物での被害です。
風力20m/sの予想がある場合飛んで被害が発生する可能性のあるものは家にしまいましょう。
鉢植えやバケツなどです。
また、車(特にトラック)が横転する風速です。
背の高い車は横からの風に弱いです。
しっかりと風よけのあるところに駐車しましょう。
人も車も不要不急の外出は控えましょう。
風速20m/sの洗濯物
どう考えても室内で干しましょう。
風速20m/sでの帽子
そもそも外出は控えましょう。
風速20m/sのキャンプ
これも、外出は控えましょう。危険です。
風速20m/sのゴルフ
嵐でもプレイする人がいますがゴルフ場が閉まることが想定されます。
風速20m/sの海上
陸上とは違い、海上は風が吹きやすいです。
抵抗となる物がないので。
海上で20m/sも年に数回はあります。
波もかなり高くなります。内海でも3mぐらいの波が立つため船も欠航でしょう。
湾の特性によりますが。
参考(Bretschneider(1970)に基づく風浪推算の図)
暴風警報が出れば、大きな船であっても欠航します。
とにかく危険な風ということです。
風速20m/sのテニス
中止です。
風向20m/sの釣り
危険です。
波にさらわれる可能性もありますし
風にあおられる可能性もあります。
風速20m/sは年に何度も吹く風ではありません。
今回は見合わせ、次の機会にしましょう。
安全第一です。
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