風速30m(メートル)とはどれぐらいの風?影響は?

2021年7月26日

風速〇m(メートル)って聞いたことあります?

それってどれぐらいの風?

ここでは風速30m(メートル)について、その体感と影響をお伝えします。

風速30m/s

 

風速の意味からわかる風速30m/s

風速とは、風の速さです。

風速30mは正確には風速30m/s(30メートル毎秒)。

1秒で風(空気)が30m進むという意味です。(時速で言うと時速108km/hです)

人の歩く速さは秒速1.25mなのでおよそその24倍。

高速道路に乗るバイクより速いぐらいの風です。

フロントガラス無しのオープンカーといった方が良いでしょうか?

程度の被害が出る風速です。

30m/sであれば暴風警報が発生されます。

かなり発達した低気圧か台風でなければ観測しれない風です。

警戒してください。

気象用語では「猛烈な強い」と分類される風です。

猛烈」は最上級の強さを表す言葉です。

私は体感したことがありません。

そうそう陸上で吹く風ではありません。

とても危険な風です。

 

気象観測で風速30m/sというと、10分間の平均した風速が30m/sという意味になります。

 

言い換えると平均風速です。

風には「息がある」と言います。

風は強弱を繰り返します。

その10分間の平均が30m/sということです。

平均風速30m/sといった場合

『60m/s~15m/sの風が吹き続け、平均したら30m/sとなる』

経験的に、最大瞬間風速は平均風速の1.5倍~2倍は吹くといわれています。

この2倍という数字を突風率といいます。

突風率や平均時間が10分であることは気象庁のHP(風向と風速)に書かれています。

最大瞬間風速30m/sと値は同じですが、平均30m/sのほうが一時的な風の強さが大きく、影響も大きくなります。

普通の住宅でもど普段風が吹いていない所では、被害も起きるでしょう。

風速30m/sとなると、風速で古くなった屋根が飛ばされたり、トラックが横転するような風です。

風速30ms/は高速道路で自動車(フロントガラス無しのオープンカー)やバイクに乗って感じる風
平均風速30m/sのこと。最大瞬間風速30m/sだとその時だけの風なので弱く感じる

風速30m/sの体感

『30m/sは、高速道路自動車やバイクのスピード』と紹介しました。

だから、体感としては『自動車(オープンカー)やバイクで高速道路を走ったときに感じる風

というのが答えになります。

でも、バイクに乗ると、操作に意識が向かいます。

信号でもよく止まります。

風の事はあまり分かりません。

そこで、別の例えをいくつかします。

ビューフォート風力階級によると

有名な「ビューフォート風力階級」によると風力11(28.5m/s~32.6m/s)に該当します。

暴風や烈風と呼ばれる風速です。

陸上であれば「めったに起こらない。広い範囲の被害を伴う。」

海上であれば「山のような大波。海面は白い泡ですっかり覆われる。波頭は風に吹き飛ばされて水煙となり、視界は悪くなる。」

となっています。

竜巻の風速は計測期間が短いので(15秒や10秒など)一概には比較できませんが

F1(藤田スケジュール1)やF2(藤田スケジュール2)ぐらいの風が瞬間的に吹いていてもおかしくはありません。

F2だと「住家の屋根がはぎとられ、弱い非住家は倒壊する。大木が倒れたり、ねじ切られる。自動車が道から吹き飛ばされ、汽車が脱線することがある。」(気象庁竜巻の説明より)

となっています。

とにかく危険であることが伝わりました?

 

実際、アメダスの風をみると、風速30m/sの風なら

外は嵐としか言いようがないような家の被害が心配になるでしょう。

もし、そんな風を体感する機会があれば安全な場所に避難する以外の選択肢はありません。

風向30m/sの時外は嵐!
体感しないで避難しましょう。

 

風速30m/sの影響

風速30m/sでは電車、船の運航はまず欠航です。

県内の最大風速が30m/sでり、周囲の風が多少弱かったとしても欠航です。

アメダスや空港の観測で頻繫に観測されたのなら、なおのことでしょう。

前後の日から物流に影響があるでしょう。

災害が発生するほどの風速です。

 

生活やレジャーにはかなり影響があるのでまとめてみました。

また、風の予想は気象庁HPwindyで確認できるので、下の影響を参考に計画を立てましょう。

風速30m/sの被害

風速30m/sが吹いた地域は被害が発生します。

TVの放送で「最大瞬間風速が30m/s」という場合は瞬間の数字です。

平均風速は15m/sや20m/sといったもっと少ない数字です。

しかも、TVの放送の場合、県内の一部風が強い所での風速です

ここから先は、実際に住んでいる所で平均風速30m/sだった場合の話です。

 

風力30m/sは古くなった家屋根や電柱が飛ぶ風速です。

また、風速で20m/s飛来物で窓ガラスが割れますし、薄いガラスなら風圧で割れる可能性がある風速です。

また、トラックは横風で横転する可能性もあります。

飛んで被害が発生する可能性のあるものは家にしまいましょう。

鉢植えやバケツなどです。

また、車(特にトラック)が横転する風速です。

背の高い車は横からの風に弱いです。

しっかりと風よけのあるところに駐車しましょう。

人も車も不要不急の外出は控えましょう。

 

風速30m/sの洗濯物

危ないので室内で干しましょう。

 

風速30m/sでの帽子

そもそも外出は控えましょう。

風速30m/sのキャンプ

これも、外出は控えましょう。危険です。

風速30m/sのゴルフ

嵐でもプレイする人がいますがゴルフ場が閉まることが想定されます。

風速30m/sの海上

陸上とは違い、海上は風が吹きやすいです。

抵抗となる物がないので。

そんな海上でも30m/sは数年に1回あるかどうかです。

波もかなり高くなります。しけですね。

どんな船であろうと欠航です。

参考(Bretschneider(1970)に基づく風浪推算の図)

暴風警報が出れば、大きな船であっても欠航します

とにかく危険な風ということです。

風速30m/sのテニス

中止です。

風向30m/sの釣り

危険です。

波にさらわれる可能性もありますし

風にあおられる可能性もあります。

風速30m/sは毎年吹く風ではありません。

今回は見合わせ、次の機会にしましょう。

安全第一です。