1年後の天気がわかる!季節にもよるが7割は当たる!当てになる天気予報、その名も天気出現率。

2019年9月14日

実は、私、けっこうな確率で来年の天気がわかります!

1年どころか2年後でも、そこそこの確率で天気予報ができます

1年後の天気がわかるイメージ

半分ネタですが、天気予報の本質だと思うので怒らないで読んでください

昔、アプリを作っているとき、冬の天気を8割当てるサイトを作りました。

ボタンをクリックすると・・・・

「明日の天気は晴れです!」

と、ポップアップするだけの簡単なサイト(プログラムとも呼べない)。

実はこれ、場所や季節によりますが、けっこうな確率であたります。

例えば、東京の1月1日の天気、なら9割の確率で当たります

下のリンクはgooさんのサイトです。

過去30年の天気の確率で、天気の出現率と呼んだりします。

https://weather.goo.ne.jp/appearance_ratio/p0018/0101/

この、天気の出現率、季節によってはかなり当たるので、天気予報は、この天気の出現率との戦いでもありあます。

週間天気予報が1週間以上の予報をしないのも、「1週間より先だと、この天気の出現率の方が予報が当たるから!!」

と、いうのが理由のひとつだった時代もあったようです。

今では、スーパーコンピュータの計算の精度があがって、3日のびで10日までなら天気出現率より良い精度で予報ができそう

だ・・・ということで10日先の予報をしています。

例えば気象協会の運営するTENKI

https://tenki.jp/week/

10日までですね。

 

日本だけではありません。

外国、世界最先端のECMWF

https://www.ecmwf.int/en/forecasts/charts/catalogue/medium-mslp-wind850?facets=undefined&time=2018092600,0,2018092600&projection=classical_eastern_asia

うん、やっぱり10日までですね。

 

10日というのがキリがいいというのはありますが、この辺りが現在の科学技術の限界のようです。

と、言いますか、天気図を見ていると7日を過ぎたあたりから、天気図の精度が悪く、翌日には低気圧の位置が変わっている

・・・ということはよくあるように感じます。主観ですが。

10年ぐらい前は先の7日先の天気図は怪しい・・・と感じていましたが、ここ数年は2~3日のびで7日目はちょっと信頼できる。怪しいのは9~10日 と、個人的に感じています。

ここで言う、天気図が怪しい・・・というのは、低気圧の位置などが大きく違ってくるという意味です。

スケールで言うと100㎞ぐらいの大きさの低気圧の位置や勢力がずれてくるという話です。

天気予報が当たらない理由は別記事にまとめてますが、そこでは、10㎞未満の雨雲の影響で当たらない

という話をしていますがその話とは少し違うのでよろしくお願いします。

 

さて、天気出現といえば・・・

旧体育の日は晴れが多い!(10月10日)

東京オリンピックの開会式の行われた10月10日が特異日(周りに比べて、特定の天気が多い日)だったという噂があります。開催日よりあとの天気出現率にはなりますが、見てみると・・・

https://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/kansoku_data/tenki/662.html

あら、天気出現率が10月10日はちょっと前後の日より多いですね!

うぅぅん、なぜでしょう。

偶然と言えそうな差ではありますが・・・・。

またの機会にちゃんと調べてみましょう。

 

外国には90日先まで予想する会社もある

アメリカの会社でACCWETHERという会社があります。

世界中の天気予報をしています。

もちろん、日本の天気予報もしています。

90日先まで予想をしており見ることができます。

ですが、googleの検索で「ACCWETHER」を調べると

「ACCWETHER 当たらない」という予測変換が出てきます。

それぐらい当たりません。

90日先なんて・・・信じてはいけません。

 

10日以上先の天気予報が不可能な理由を詳しく

日食や天体の動きは、秒単位で予想が可能です。

その他にも、現代科学の発展のおかげで限りなく細かくい予想が可能になった分野は多々あります。

しかし、気象学はその現代文明をもってしても、計算が完全には出来ません。

理由は大きく分けて2つです。

①天気を左右する要素が多すぎる(地球上大気に存在するすべての粒子の予想が必要。)

②予想するための式が非線形の微分方程式である

という2つです。

①については、そのままです。天気予報では、簡易的に計算するために、地球上を約20㎞毎に分割して計算をしています。

しかし、その20㎞のなかにも沢山の天気を左右する粒子が存在します。

要は、計算を簡単にするために単純化をして正確さを犠牲にしているんです。

 

②については、「バタフライ効果」という言葉で置き換えられますが、蝶の羽ばたきでさえ1か月後には嵐を引き起こすという言葉があります。

ちょっとの差が大きな差へと成長していくようなシステムになっているんです。

もちろん、すべてがそうとは限りませんが、それぐらい繊細という例えです。

実際に、誤差を与えてシミュレーションをしてみると、確かに大きな違いになって計算結果が出力されます。

 

この2つの話を総合すると①でちょっとの誤差が発生し②でその誤差が大きな差となる

天気予報には、誤差を生むシステムが最初から内包されていることになります。

 

でも、そうでもしなければ天気予報なんてできない。

それぐら複雑な自然現象なんです。

 

毎日当たり前のように見ている天気予報ですが、実は複雑で難解な試みをしているんです。

科学の言葉を使えばカオスです。

混沌です。

昔の科学者に、天気を予想することは未来永劫不可能といった人がいます。

 

今聞くと、「いや、出来てるけど?」

と言いたくなりますが、理屈の上では非常に難解なことをしていると頭の片隅にでも置いてもらえれば

気象予報士としてうれしく思います。