暑さはいつまで?「暑さ寒さも彼岸まで」は本当?意味と一緒に検証してみた

2021年7月4日

「暑さ寒さも彼岸まで」の意味

「暑さ寒さも彼岸まで」聞いたことありますか?

夏の暑さは彼岸を過ぎるとやわらいでくる。

冬の寒さも彼岸を過ぎるとやわらいでくる。

そういう意味ですよね?

そう言われると本当か気になります。

検証したくなりますね。

その前に、まず、正確な意味をおさえましょう。

 彼岸とはいつか?

彼岸というと、地方によっては親戚が集まったりする日だったりもしますね。

日付は正確に決まっています。

彼岸は年に2回。

春の彼岸は春分の日をはさんで前後3日合計7日間
秋彼岸9月の秋分の日をはさんで前後3日合計7日間

となっています。

元々は仏事ですので、公式情報は浄土宗のHPとなるのでしょうが、そちらにも

彼岸の入りが3月17日、中日が3月20日、明けが3月23日となっています。

春分の日や秋分の日は太陽の動きに左右されるので国立天文台の所掌になります。

国立天文台の「春分の日・秋分の日」で確認すると4年に1回のペースで春分の日は3月21日になりますが

うるう日の影響で3月20日に春分の日が戻ることがかかれています。

まぁ、だいたい3月20日ごろが春分の日、9月20日が秋分の日とわかります。

 

暑さ寒さが彼岸までは本当なのか

この言葉、かなり的を射ていると思います。

毎年、彼岸のころに暑さが和らぎます。

上手いことを言ったもんです。

下の図は気象庁の過去のデータダウンロード天気出現率をと平年値表示のページ

のデータを使って主要都市位の平年値をグラフにしたものです。

春の彼岸前は平均気温が1桁だったのに、春の彼岸を超えた頃から平均気温が10℃を超えてますね。

また、秋の彼岸だと、それまで25℃以上あった平均気温が25℃を下回っています。

また、グラフの傾きにも注目してもらいたいのですが

やや傾きが急になっていますよね。

これは、1日あたりいの変化量が大きくなっていることを意味しています。

季節の移り変わりが早い時期とも言えますね。

気温平年値

 

暑さ寒さが彼岸までの理由

私は「暑さ寒さも彼岸まで」となる理由は4つあると思っています。

①ひとつは、平年値の気温が(正確には最高気温がですが)夏日の基準となる25℃を割り込む時期だったり、人が寒いと感じる10℃を上回る時期だったためです。

②気温だけでなく、湿度も関係しています。

前線が日本を南下して、前線の北側のカラッとした空気になるからです。

前線の南北はかなり蒸し暑さが違います。

気温では3℃~5℃ぐらいですが、体感温度では7~8℃は違ってきます。

③体が熱さや寒さに慣れているから

暑さのピークを過ぎると、ちょっとづつ涼しく感じます。体が熱さに慣れるということをもう少し正確に言えば汗のかき方が上手になります。汗の多い状態に体がなれると、汗腺が塩分の少ないサラッとした汗を出すようになります。上手に対応調整ができるようになると暑さも感じにくくなります。

秋の彼岸についてはその逆ですね。冬の寒さに体がなれてきて、彼岸の頃になると少し気温が上がれば寒さがやわらいだと感じます。

④日照が急に減っていく時期だから

彼岸の頃は、1年で一番、日の出日の入りの時間変化が大きい時期です。

6月だと1日で20秒ぐらいしか変わらないんですが

9月は1日に2分早くなることがあります。

体感できるぐらい、日の出が遅くなり、日の入りも早くなります。

言いかえれば、昼が短くなります。

暑さも和らぐはずですよね?

その他にも理由はあると思いますが、今年も体調管理に気を付けつつ彼岸まで暑さ寒さと付き合っていきましょう。