雷で停電する理由は?一瞬で回復する場合と時間がかかる場合の違い
落雷で停電が発生する
雷が落ちて停電、経験ありますか?
雷は電気の塊です。
電気の塊である、雷が落ちて停電ってなんだか変な気もしますが、よくあることです。
では、理由は何でしょう?なぜ、雷で停電するか理由をお伝えします。
雷が落ちて停電する理由は、送電に関する機器やケーブルの故障や特殊な動作がほとんどのです。
当然のことですが、東京電力のQ&Aや中部電力の停電のしくみをはじめ大手の電力会社のHPに書かれていことです。
なぜ、落雷で停電が一瞬だけ発生する?対策は?
一瞬の停電なので「瞬停」と呼ばれるものです。
雷による瞬停は、下のような順序で発生し復旧します。
- 電線や鉄塔に落雷する(高く尖った形状なので被雷しやすい)。
- 雷はそのまま、地面に流れる。
- 雷と一緒に送電していた電気も流れる。(瞬停開始!)
- 本来の送電線では、電圧が低下する(瞬間電圧低下)。
- 保護リレーで故障を検出
- 遮断器を開いて故障を切り離す。
- 雷の影響がなくなり本来の送電線に電気が流れ始める(瞬停終了!この間、0.07秒~2秒程度)
0.07秒とかなり細かい数字を出しましたが、北陸電力停電情報に掲載されている数字です。
最近では、雷による瞬停は減っていますが、発生はまだまだあり、パソコンなどに被害が出ていると予想されます。
東京電力の送電地域であれば、過去の東電の瞬間電圧低下が検索できます。
なぜ、瞬間電圧低下の情報がHPに掲載されているか。
それは問い合わせが多いからです。
では、なぜ、問い合わせが多いか。
それは、瞬停による故障や誤動作が発生することがあるからです。
一般家電の場合はそうそう故障しませんが、精密機器やディスプレイの故障はよく聞きます。
瞬停によって故障した家電、電力会社は責任を取ってくれる訳ではありません。
ただ、多くの場合火災保険によって保証されます。
そのため、東京電力のHPには瞬停(瞬間電圧低下)の情報が掲載されている訳です。
他の電力会社にも広がっていくかもしれないですね。
他にも、「家庭の電気がチラチラとする」「パソコンの強制終了」「マグネットスイッチを使用している設備の停止」「水道の停止(サイリスタ保護によるモーター停止)」「リレーによる機器の停止」などがあります。
よくみる対策としてはUPSが手軽で一般的です。
会社では重要なパソコンなどの機器にはUPS経由で電源を取っているのを見たことありませんか?
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