accuweatherは当たらない天気予報なのか?1ヶ月天気予報の精度を検証!信頼できる天気予報なのか?
accuweatherとは唯一の1ヶ月の天気予報をしている会社
「accuewatherと言えば1ヶ月天気予報」
「1ヶ月天気予報といえばaccuweather」
そういうぐらい、accuweatherの1ヶ月天気予報は唯一のサービスです。
accuweatherは世界中の天気をリアルタイムに配信したり、最新の天気予報を配信したりと世界を対象とした気象サービスをしています。
アメリカの企業で本社はペンシルバニア州にあります。
日本の許可を得た天気予報ではありませんが、インターネット経由なのでアメリカからの天気予報だろうがサービスを使ううえでは関係ありません。
さて、そのaccuweatherの代名詞1ヶ月天気予報ですが
なんと1ヶ月先まで1日1日、個別の日の天気予報をしてくれます。
こういう、カレンダー形式で1ヶ月の天気予報を表示してくれます。
普通、1ヶ月予報といえば1ヶ月予報の平均の気温の予想をします。
例えば、気象庁の1ヶ月予報の場合は1ヶ月の平均の気温、1ヶ月平均の日照時間、1ヶ月平均の降水量が平年より多いかどうかを予想します。
気象庁の1ヶ月予報だと、↓の画のような感じですね。
↑ これが普通の1ヶ月予報です。向こうか月の平均なので、〇月〇日といった具体的な日の天気はありません。
1日1日の天気については精度が低いという理由で発表されないのが普通です。
そして、それを無視して「大丈夫、この天気予報は当たる!」と発表しているのがaccuweatherの1ヶ月天気予報
です。では、本当に当たるんでしょうか?
accuweatherの信頼度は?東京、大阪、北海道、沖縄など当たる確率を検証
accuweatherの1ヶ月先までの予想、天気予報の常識を打ち破っていますが、本当に当たるんでしょうか?
その精度を検証してみました。
計算方法は、気象庁の天気予報の精度検証と同じ方法を使っています。
方法は単純で「雨が降る」と予想して「雨が降れば当たり」「雨が降らなければ外れ」です。
逆に「雨が降らない」と予想して「雨が降らなければ当たり」「雨が降れば当たり」です。
雨は1㎜以上の雨が降ったかどうかで当たりはずれを検証しています。
予報は7月の予報(6月25日に取得)したものです。
そして、結果が↓の表です。
全国の平均で適中率は68%でした。
68%は私の考えていた数字よりちょっと高い数値でした。
31日×5都市=155このデータの検証です。
ややデータが少ないので今後増やしていこうと思います。
ちなみに、別の記事で検証していますが
では明日の予報の精度は80~90%ぐらいです。
気象庁の公式に発表している資料でもそうなっていて、2020年で85%ぐらいになっています。
明日がに明日の天気予報と比べるとかわいそうですね。
では、週間天気予報の精度と比べたらどうでしょうか。
週間天気予報の7日目の全国平均は気象庁発表で74%です(2021年1月~6月平均)。
2021年6月 | 66% |
2021年5月 | 70% |
2021年4月 | 75% |
2021年3月 | 82% |
2021年2月 | 76% |
2021年1月 | 75% |
週間天気予報も月によっては66%と低い年もあるので、accuweatherの68%はそこまで低いとは言えません。
むしろ、予想の難しい7月でこれほどの精度だったのでそれなりの信頼度と言えそうです。
accuweatherの1ヶ月天気予報の信頼度は、当たらない時期の気象庁の7日目の天気予報ぐらい・・・
といった感じになります。
検証は継続しますが、今回の検証、北海道の90%がかなり平均を押し上げています。
7月前半を完璧に当てたことが原因です。
6日と7日は北海道で雨が降ったのですが、見事にそれを当てていました。また、北海道では25日からの最後の1週間、7日中6日も雨が降っていますが、そこも完全に当てています。ちょっと北海道の結果を見たときは驚きましたが、その他の地点では60%ぐらいだったのでそのくらいの信頼度なんだろうなとも感じました。
総評としては
「accuweatherの天気予報は1ヶ月も先なのに、それなりの信頼度がある」
というのが私の結論です。
あくまでもそれなりの信頼度、週間天気予報の7日目より少し低い・・・が無意味ではないぐらいの感じです。
先のことで、低気圧や高気圧など位置も大きくずれる可能性があることは忘れないで下さい。
accuweatherの1ヶ月天気予報は天気出現率より当たるのか
accuweatherの1ヶ月天気予報はある程度の信頼度があるようです。
ですが、1ヶ月先の予報に意味ある予報なのか・・・というのは別の問題です。
天気予報は天気出現率を超えないと意味がありません。
平年の天候(東京の冬であれば雨が多いとか)を超えてこそ意味のある予報です。
では、天気出現率を見てみましょう。
雨が降らない確率(平年) | |
札幌 | 76% |
東京 | 67% |
大阪 | 77% |
福岡 | 66% |
沖縄 | 70% |
平均 | 71% |
全国平均、71%。
なかなか高い確率ですね。
ちなみに、accuweatherの適中率は68%
いい勝負ですね。
accuweatherの天気予報は1ヶ月先でも、晴れや雨、しっかりと分けて出しています。
それで、この天気出現率と同じぐらいの確率というのは驚くべき数値です。
特に、今年の場合はやめに梅雨が明けたことで平年とは少しずれた天気となっています。
なので、平年値通りの天気出現率と同じ予報をだしても天気出現率ほどの的中率とななりません。
その中で、この68%という精度は素晴らしいと思います。
地点別に見てみると
北海道と福岡では、accuweatherの天気予報が天気出現率を超えた的中率です。
逆に、東京、大阪、沖縄ではaccuweatherの天気予報の外れが多くなっています。
2対3でaccuweatherの僅差の負け、天気出現率の微差での勝利ということになります。
どう勝負させても、accuweatherの天気予報と天気出現率はいい勝負と言えますね。
なので、私の結論は
「accuweatherの天気予報はそれなりの信頼度で、1ヶ月先までなら天気出現率と同じぐらいの信頼度」
というのが私の結論です。
今後も精度検証を継続したいと思います。
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