風速の目安をkm/h(時速)やkt(ノット)で変換してみてわかること
風速の目安の表をkm/h(時速)やkt(ノット)で変換する
風速の体感の目安にはビューフォート風力階級表というものがあります。
風速と体感の目安です。
風速3m/sだと、木の葉が動く…とかそういった目安です。
国内では気象庁風力階級表(気象庁HPでは「風の強さと目安」)と呼ばれる
目安が最も広く使われています。
ビューフォートはイギリスの気象学者で、当時のイギリスで使用されていたノット(KT)を基準に
体で感じる風力の目安を作成しました。
ビューフォート階級表に少数の微妙な数値が出てくるのはそのためです。
では、その単位を㎞/hやkt(ノット)に直した気象庁ビューフォート階級表です。
m/sを㎞/hにするには3.6倍すれ正確に変換されます。
1m/s=3.6㎞/hですね。
また、m/sをkt(ノット)に変換するには0.514をかければ変換できます。
正確さを突き詰めない限り0.5倍(1/2にすれば)変換されます。
1m/s=0.514ktですね。
kt(ノット)がどうして0.514という数字になるかはちゃんと意味があります。
kt(ノット)の定義について興味があれば、『kt(ノット)の定義の意味』にまとめています。
見ると納得!実はkt(ノット)もm/sも地球を基準としている単位なんです。
風力 | 名称 | 呼び方 | 英語 | 風速(m/s) | 風速(km/h) | kt(ノット) | 目安(陸) | 目安(海) |
0 | 静穏 | せいおん | Calm | 0.2以下 | 0.8以下 | 0 | 煙が真上にまっすぐ昇る | 水面が鏡のように滑らか |
1 | 至軽風 | しけいふう | Light air | 0.3~1.5 | 0.9~5.4 | 1~3 | 煙が向きが分かる程度に昇る | うろこのようなさざ波 |
2 | 軽風 | けいふう | Light breeze | 1.6~3.3 | 5.5~11.9 | 4~6 | 顔に風を感じる 木の葉が揺れる |
はっきりしたさざ波 |
3 | 軟風 | なんぷう | Gentle breeze | 3.4~5.4 | 12~19.4 | 7~10 | 木の葉、小枝が揺れる | 波頭が砕ける(砕波) 白波が現れる |
4 | 和風 | わふう | Moderate breeze | 5.5~7.9 | 19.5~28.4 | 11~16 | 砂ぼこりが立つ 小さなごみが舞う |
小さな波がたつ 白波が増える |
5 | 疾風 | しっぷう | Freach breeze | 8.0~10.7 | 28.5~38.5 | 17~21 | 葉のある木が揺れる | 水面に波頭が立つ |
6 | 雄風 | ゆうふう | Strong breeze | 10.8~13.8 | 38.6~49.7 | 22〜27 | 木の大きな枝が揺れる 傘はさしにくい、電線唸る |
波が白く泡立つ |
7 | 強風 | きょうふう | Hight wind | 13.9~17.1 | 49.8~61.6 | 28〜33 | 大きな木全体が揺れる 風に向かって歩けない |
砕波した泡が風に流される |
8 | 疾強風 | しっきょうふう | Gale | 17.2~20.7 | 61.7~74.5 | 34〜40 | 小枝が折れる 風に向かって歩けない |
砕波い水煙となる。 |
9 | 大強風 | だいきょうふう | Strong gale | 20.8~24.4 | 74.6~87.8 | 41〜47 | 屋根瓦が飛ぶ 家に被害が出始める |
大波が起こる。砕波した泡が 筋を引く。 |
10 | 全強風 | ぜんきょうふう | Storm | 24.5~28.4 | 87.9~102.2 | 48〜55 | 木が根こそぎ倒れることがある 人家の大きな被害が起こる |
のしかかるような大波 |
11 | 暴風 | ぼうふう | Violent storm | 28.5~32.6 | 102.3~117.4 | 56〜63 | 広い範囲で被害が発生 | 山のような大波。 |
12 | 颶風 | ぐふう | Hurricane | 32.7~ | 117.7~ | 64~ | 甚大な被害発生 | 大気は泡としぶきに覆われ 海面は完全に白くなる |
風速にはkt(ノット)以外にもmps(マイルパーセカンド)など様々な単位が使われます。
ですが、変換で困ったときは「風速の単位変換のまとめ」のページをご覧ください。
時速にすると目安が分かりやすい
気象庁ビューフォート階級表に時速に変換したものを併せて掲載しました。
時速を載せることで、生活で体感する風速との対応が分かりやすくなります。
人の歩く速さは時速4㎞です。時速3kmの人も時速5kmの人もいるかもしれないですが、だいだい時速4㎞ぐらいです。
風力1に対応します。
原付バイクだと(法定速度を厳守するはずなので)時速30kmですね。
風力5です。
気象庁の天気予報で「やや強い風」と呼ばれる8~10.7m/sの範囲の風です。
やや強い風といった場合、風速10m/sなら原付バイクに乗って感じる程度の風と分かります。
台風の強風域の風速15m/sは、時速50㎞ぐらい(車ぐらい)で風力7です。
確かに、傘がさしにくいのは納得です。
電線が風で唸るのも理解できますね。
秒速でいわれてもピントは来ませんが、時速だとだいぶ生活に密着した数値なので分かりやすいですね。
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