暑さはいつまで?最高気温ではわからない暑さと熱中症の危険

暑い、溶ける。この暑さはいつになったら終わるのか。

ここ数年、夏は猛暑日の連続。災害級の暑さと言われます。

そんな時に気になるのが

「いつまであついのよ!」

そう、いつまで暑いのよ問題について考えてみましょう。

 

世界の最高気温
世界の最高気温

(世界の気温データについてはWMO(世界気象機関)から提供されているデータを見ることができる

世界の天候データツールが便利です。)

日本の夏は暑い

海外では最高気温が50℃を超えることもあります。

サウジアラビア(アハサー)の最高気温を見てみると8月は平均で46℃。

日本では熊谷が41.1℃という最高気温の記録を持っていますが、毎日それを上回る勢いです。

最高気温50度とか、一体どうやって過ごすのやら・・・。

 

私は47℃まで体感したことがありますが、実は中東のカラットした暑さはそれほど不快ではありません

いや、暑いには暑いのですが。

逆に、30℃代の気温でも、沖縄に行った時のあの不快な暑さといったらたまりませんでした

この違いはなんでしょう?

温度だけじゃない。

そう、湿度も関係します

基本的に日本の夏は蒸し暑いです。その蒸し暑さが過ごしにくい原因です

最高気温だけじゃない、体感気温の指数

最高気温が高ければ、暑く感じる。確かにそうですが、それだけではありません。

人の体は汗をかいて体温調子をします。

湿度が高ければ汗が蒸発しないため、熱が体に溜まって暑く感じます。

「気温が高く、湿度も高ければ暑く感じる。」

要は蒸し暑さです。

その蒸し暑さを指数にしたのが不快指数です。

0.4 × (乾球華氏温度 + 湿球華氏温度) + 15 などが使用されているようですが

気温と湿度で決まります。

更に正確な、体感気温というものが別にあり、こちらは風速も考慮していますが、風速は建物の中では関係ないので今回は無視します。

さて、全国の不快指数はTENKIJPで見ることができます。TENKIJPは日本気象協会のサービスです。

不快指数

○○指数と言えばTENKIJP、TENKIJPと言えば指数というぐらい指数が充実しています。冷房指数やビール指数、傘指数や先ほど触れた体感温度まで。

指数の充実っぷりは他の追随を許しません。

熱中症の危険

不快指数が高いとどうなるの?って話ですが

もちろん、不快です。

汗がだらだら。

でもそれだけではありません。

熱中症の危険があります

体の中に熱がたまってしまい、汗を出しても蒸発せずに体温が上がりすぎてしまうためです。

消防庁の調べた熱中症患者数データです。

熱中症搬送数グラフ
7月は熱中症がおおいですね。

特に、梅雨明けの暑さに慣れていな時期が多いです。

熱さに体が慣れていないというのが主な理由ですが、湿度の高さも少しは関係がありそうです。

東京消防庁の調べた搬送数データでは

気温湿度と熱中症
気温湿度と熱中症

湿度が100%なら25℃でも搬送数が多くなっています。

湿度が高いと、汗が蒸発できずに体温調整できなくなるためでしょう。

「蒸し暑い」は「不快」ですが、「危険」とも言えそうです。

 

 

天気図では蒸し暑さがすぐわかる

天気予報の資料でよく使われる要素で「相当温位」というものがあります。

聞きなれないかもしれませんが、一言でいえば蒸し暑さの指数です

気温が高く、湿度が高くなると高い値を示します。

330を超えるとやや蒸し暑い。

345を超えるとかなり蒸し暑い。

そんな感じです。

もちろん、気団の判別や大雨の可能性を検討するための指標ですが、数値の意味するところは蒸し暑さです。

相当温位

実は、この相当温位を見るだけで蒸し暑いかどうかがわかるのです。

天気図は地球気などで確認ができます。

この345という相当温位の範囲内ならかなり蒸し暑いでしょう。

相当温位は気象予報士の試験を受ける人ならだれでも知っているぐらいよく使われます。

週間天気予報の天気図で今後1週間の蒸し暑さがわかっちゃうのです。

蒸し暑さの範囲は、気温と同様に広範囲に広がります。

300km以上広がっているうな広範囲の現象はかなりの精度であたりますのであたなでも予想はできると思いますよ。

もっと細かく見たければ、GPV気象予報でも3時間おきの相当温位などが確認できます。

確認する場合は、広範囲に広がる現象=よく当たる。

狭い範囲の現象(雨、局地的な値の変化)=当たりにくい。

ということをおさえて利用してください。

気象の現象は、日食などのように正確に秒単位で予想できるものではありません。

我々自身の動きも大気に影響を及ぼすぐらい、多くのものが影響を及ぼしているため複雑でそのぶん正確に予想することが困難なのです。

結局いつまで暑いのか

先ほどの図は週間天気予報の資料ですが、この相当温位を見るだけで蒸し暑いかどうかが分かります。

また、相当温位が集中しているところは前線です。梅雨時期なら梅雨前線です。

この前線の北側になると、湿度が低くカラッとした感じになり不快指数が大きく下がります。

いつまで暑いのか・・・は、この相当温位の動向を追えば分かります。

そして、だいだい例年、8月後半から10月頃のにかけて日本を南下します。

そう、お盆のころに顔を出し始めるのです。

そして、9月から10月にかけて前線が南に下がります

前線の北側になる日まで暑い!!

というのが答えです!!

日本は南北に長いので、地域によってちがいますが、9月から10月に前線北側のカラッとした空気に覆われます。

そして、ちょうどその時期が彼岸(9月20日頃から26日頃)なのです。

だから、彼岸まで暑い!!も答えの一つです

 

暑さ寒さが彼岸までの理由

この言葉、かなり的を射ていると思います。

毎年、彼岸のころに暑さが和らぎます。

上手いことを言ったもんです。

私は「暑さ寒さも彼岸まで」となる理由は3つあると思っています。

①前線が日本を南下して、前線の北側のカラッとした空気になるから

これは、先に述べた通りです。前線の南北はかなり蒸し暑さが違います。

通り過ぎるのは数時間なので、比較的短い間に蒸し暑さが変わります。

 

②体が熱さに慣れているから

暑さのピークを過ぎると、ちょっとづつ涼しく感じます。体が熱さに慣れるということをもう少し正確に言えば汗のかき方が上手になります。汗の多い状態に体がなれると、汗腺が塩分の少ないサラッとした汗を出すようになります。上手に対応調整ができるようになると暑さも感じにくくなります。

③日照が急に減っていく時期だから

彼岸の頃は、1年で一番、日の出日の入りの時間変化が大きい時期です。

6月だと1日で20秒ぐらいしか変わらないんですが

9月は1日に2分早くなることがあります。

体感できるぐらい、日の出が遅くなり、日の入りも早くなります。

言いかえれば、昼が短くなります。

暑さも和らぐはずですよね?

その他にも理由はあると思いますが、今年も体調管理に気を付けつつ彼岸まで暑さと付き合っていきましょう。