冬型の気圧配置で寒くなる気温の予報は当たる!1週間前や2週間前にそれを知る方法
寒くなるという天気予報はよく当たる
雨のマークがついていたけど、雨が降らなかった。よくあることです。
晴れといったのに雨が降った・・・あなたも経験ありませんか?
多分、だれでも経験があると思います。
理由は天気予報が外れる理由に書いていますが様々です。
単純な外れもあります。
ですが、仕方がない場合もあります。
同じ市町村でも、雨の降ったところとそうでない所があるように、狭い範囲で起こる現象であることが理由です(隣の県では雨とか、上空だけ雨とか様々なケースがありますが)。
雨の予報はちょっとの湿度の差などで雨が降るかどうか、変わってくるので正確な予想はできません。
しかし、ほぼ、間違いといえる予報があります。
それは、「寒くなる」という予想です。
熱くなるという予想もまぁ、当たりますが、一番当たるのは、「寒くなる」という予想です。
寒波襲来、冬将軍到来といったときには必ずといっていいほど寒くなります。
寒くなる予報は冬型の気圧の気圧配置が原因
特に冬に限定して話を進めますが、寒くなるときは冬型の気圧配置になって冷たい空気が北から日本付近まで南下します。
「北極から来る!」と追跡する人もいれば「シベリアから来た寒気」と追跡する人もいます。
様々なパターンがあり、北極から寒気が数週間単位で流出する場合を北極震度と言ったりします。短期間の寒気ならシベリア付近からジェット気流が南に向かって流れるのでシベリアからの寒気と表現したりします。
どれも一理あるのですが、どのパターンにしても総じて北からの寒気です。共通点は北風。
北風をもたらす気圧配置といえば冬型の気圧配置です。
下の図のような気圧配置ですが、冬型の気圧配置なら確実に間違いなく絶対に寒くなります。
冬型の気圧配置とは
冬によく現れる気圧配置なので「冬型の気圧配置」と呼ばれます。
では、具体的にはどういう意味なのでしょうか。
気象庁の予報用語では
冬型の気圧配置=「大陸に高気圧、日本の東の海上から千島列島・オホーツク海方面に発達した低気圧がある気圧配置」
となっています。
上にある画像、そうなっていますよね?
冬型の気圧配置になると、等圧線が縦になっています。
風は等圧線に沿って吹きます。
そのため、風は北から南へ吹き寒くなる。
簡単な理屈です。
冬型の気圧配置になると日本海側では雲曇りになる
冬型の気圧配置となると、冷たい空気が北から南に吹きます。
冷たい空気は、海上をひやし、雲を発生させます。
ただ、その雲は背が低く陸地の奥までは入り込みません。
だから、曇りとなるのは日本海側だけになります。
下の図は気象庁の冬型の気圧配置の紹介です。
逆に関東は晴れていますよね。
こういう現象は規模の大きな現象です。
予報もしやすく、精度も高い現象です。
寒くなるという予報と同様に冬型の気圧配置による晴れや曇りは精度が高くなります。
なぜ「寒くなる」予報は外れないのか
冬型の気圧配置の図を見てください。
低気圧・・・大きいです。どこまでが低気圧か厳密な答えはありませんが少なく見ても千km・・・2千kmぐらいありそうですね。
ユーラシア大陸の高気圧も同様かそれ以上に大きいです。
しかも、冬場はずぅ~~~~~~っと居座ります。
雨雲の大きさは数km~数十km 。
「冬型の気圧配置」と「雨雲」文字通り大きさが桁違いです。
数値予報を計算するスーパーコンピュータ、主なものは20㎞格子で、小さいものでも2㎞格子です。
20㎞格子の四角いメッシュが2000㎞の低気圧の中にいくつ入るか・・・
200個ですね。しかも、縦横(高さもあるけど)かけて40000個。
それだけの解像度であれば十分に低気圧を表現できます。
これが低気圧を確実に表現する理由です。
低気圧をしっかり計算できれば、冬型の気圧配置が予想できる。
冬型の気圧配置が予想できれば、その通りに寒気は日本に降りてくる。
だから確実に寒くなる。
冷たい空気というのは、物凄く大きな規模で南下してきます。
雨雲みたいに、ちょっと動いたぐらいでは避けることはできません。
寒気を避けるなら、国外に出るぐらいの移動をしなければなりません。
そう、大体日本中寒くなるのです。
そりゃ、予報も外れませんよね。
今回、伝えたかったのは
規模が大きい現象(冬型の気圧配置など)→よく当たる
規模が小さい現象(雨雲の予想など)→予想が難しい
ということです。
もっと詳しい内容は天気予報で当たるものと当たらないものに書いています。
「寒くなる予想」については、7日ぐらいならかなりの精度です。
10日前に寒くなる天気予報を知る方法
週間天気予報は見ますよね?
週間天気予報で寒くなることはよくわかります。
「寒くなる」という予報は精度が高いのでどこの天気予報でも大差なく情報は得られます。
では、10日前ならどうでしょう。
あんまりニュースでも騒ぎませんよね。
windyで10日前に寒くなることを知る方法
この10日というタイミングなら
ECMWFの予報を見るのが一つの手段です。
具体的にはwindyというサイトが一番使いやすいです。
下の方に気温も予想が入ってますよね?1℃単位の予想までは当たらないかもしれませんが、寒くなるという天気予報を10日前に知ることができます。
気象庁の2週間予報で寒くなるという予報を知る方法
雨の予想は7日や10日が精一杯です。
しかし、気温の予想は精度が良いので予報期間を延ばして発表しています。
幾つかの例です
2週間気温予報で寒くなるという予報がわかる
2019年6月19日に開始されたサービスです。
天気予報で精度の高い気温だけ2週間先まで予想しようというサービスです。
その名は「2週間気温予想」とそのままの名前です。
注意が必要なのが、2週間目の気温は、5日間の平均の気温です。
小さな低気圧による一時的な影響のように、予想が難しい現象の影響を除くために平均しています。
この「平均する」という方法は天気・気象の世界ではよく使われる方法です。
ちょっと、ボンヤリとしたイメージになりますが「1日ぐらいは例外があるがだいたい暑い(寒い)」というメッセージです。
物流の世界では、商品の売り上げ予想のデータに使用さることを想定しています。また、農業の世界であれば、早めに必要な資材の準備が必要だというシグナルと受け取れます。
そういった、産業に活用することを想定した情報になっています。
かなり寒い場合は異常天候早期警戒情報が発表される
これも、おなじように2週間目の気温を予想しています。
名前は仰々しいですが、これが発表されると
平年と比べてとても暑い日 や平年と比べてとても寒い日が
10日先ぐらいから現れます。
明日からとか、明後日からとかではなく、1週間以上先に予想される
高温や低温を知らせるのが特徴です。
これも、2週間気温予想と同様に産業への利活用が目的です。
一般人の利用としても衣替えなど生活に活かすことも出気象です。
どちらの例も、雨や雪のように予想が難しい現象を予想せず
当たる可能性の高い気温を予想しているため長い期間の予想が出来ています。
いつか、天気も2週間先が高い精度で当たるといいですね。
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