全国の都道府県で一番最高気温が低いのは沖縄県
沖縄の県内最高気温は36.1℃
日本で一番南にある県庁所在地は沖縄の那覇です。
民間人の居ない特殊な沖ノ鳥島を除けば、有人の最南端は沖縄県八重山郡竹富町で、やはり沖縄です。
気温は南ほど高く、日本で一番年間の平均気温が高いのも沖縄です。
ですが、暑さの象徴、最高気温においては、実は沖縄は一番最高気温が低い県です。
いや、正確に書きましょう。
「沖縄の最高気温の極値は全都道府県のなかで最も低い」
が正しいかもしれません。
「極値」は耳慣れない人も多いかもしれません。
最高記録と言い換えてOKです。
最高の1番高かった記録って意味です。
を見てみましょう。
全都道府県の最高気温の極値がわかります。
沖縄の最高気温は・・・
宮古島市(下地島) で 2016年07月05日に観測された36.1℃です。
そこそこ暑いですが、関東では40℃以上の気温、毎年のように観測されてますよね?
沖縄では36℃を観測したのも数えるほど。
37℃以上を観測したことはありません。
もちろん、アスファルトの上とかそういう場所は除きます。
気象庁のアメダスの観測での話です。
沖縄の最高気温が37℃まで上がらない理由
これは、わかっている人も多いと思いますが、沖縄の最高気温の記録が全都道府県のなかで最も低いのは周りを海に囲まれているからです。
当然ですかね?
気象庁HPの海水温データによると、最も暑い時期でも海水温は30℃程度です。
沖縄は島、しかも、けっこう細長い島です。
海までの距離が非常に近い。
だから、海水温と気温の差もそこまで大きくはなりません。
2016年7月5日の海水温を確認しましたが、宮古島付近は30~31℃ぐらいでした。
日中は日も差して気温が上がり、最高気温が36℃になった・・・ということと想像します。
最高気温の平年値なら沖縄が最高
平年値は知ってますか?
平均値とだいたい同じ意味です。
2021年現在、平均する期間が1990年から2020年までの30年の平均となっているのがポイントです。
で、沖縄の最高気温、平年値は26.0℃です。
1月から12月までの最高気温(の平年値)の平均ですね。
この記録だと全都道府県のなかで最も高くなります。
九州だと21℃~23℃ぐらい。
夏になると40℃を超える関東でも20℃を少し超えるぐらいになります。
1年間平均すると、最高気温は沖縄が一番高い!ということになります。
夏の、一番暑い時期は他の都道府県の方が最高気温は高いです。
でも、それは夏の一番暑い時期だけ。
春夏秋冬全部平均すると沖縄の最高気温が一番高いとも言えますね。
統計の仕方次第で物事は見え方が違ってきます。
簡単に「沖縄の最高気温は低い」とは言えない・・・という話でした。
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