iPhoneの天気アプリは当たらないので別のアプリを使いましょう。
iPhone標準の天気アプリ、使っていますか?
私は使いません。
理由は簡単です。
iPhone標準の天気アプリはあまり当たらないからです。
iPhoneの標準の天気アプリ、確かに見やすいです。
使いやすいです。
でも、決定的に
当たりません。
驚くほど外れる天気アプリです。
天気予報が発表する会社によって違うことは知ってますよね?
天気アプリも、情報提供する気象会社によって予想が違います。
私は趣味で、天気予報の当たり外れの統計をとっています。
結果は、1番当たる天気予報はどれ?で記事にしていますが
信頼できるぐらい多くの天気予報(3000ほど)を検証した結果
1位 気象庁
2位 ウェザーニューズ
3位 気象協会となりました。
ただ、微差です。そこまで大きな差ではありません。
掲載はしていませんがYahoo!天気は4位になりそうです。
iPhoneの天気アプリの予想は調査に入れていません。
理由は、体感できるぐらい外れが多いからです。
多分、残念ながら大差でしょう。
iPhoneの天気アプリは外れが多い理由
iPhoneの天気アプリはWethir.com という会社のWeatherChannel というウェブサイトの情報と同じです。
では、Wethir.com(WeatherChannel)とは何か?
アメリカのアトランタに本拠地の有る会社です。
アメリカの会社だから日本の天気予報が当たらな・・・と言えばなんとなく納得できるかもしれません。
が、もう少し彫り下げます。
ポイントは2点です。
気象庁が自国のためにする予報のための細かな計算
アメリカの気象局も日本の気象庁も今では先進国はどこでもそうですが、天気予報を作成する時は地球をメッシュ状に切って、大気がどうなるかをシミュレーションします。数値的に計算するので数値モデルと言われます。
どこの国も地球全体の大気の流れの予想(計算)をします。
もちろん、スーパーコンピューターを使います。
地球は繋がっています。
自国の天気をなるべく正確に予想するために、地球の反対側まで大気の流れのシミュレーションをします。
週間天気予報のように、先の予想になるほど地球全体の気候が関係してきます。
しかも、毎日、数回(日本なら6時間に1回)地球全体について計算します。
詳細は気象庁の数値予報モデルについてに記載されていますが、20㎞四方の立方体(正確には高さは20㎞ではないですが)を一つの地点として数値予報の計算をします。なので20㎞四方全体が同じ気温として計算されることになります。
この20㎞すべての地点で同じ気温、同じ湿度、同じ降水量となってしまうことがポイントです。
20㎞ってちょっと広すぎません?
ということで、日本ではその後、日本の周りだけ20㎞四方の情報をもとに5㎞に細かく計算しています。
20㎞を5㎞にするんです。
それは情報が細かくなりますね。
iPhoneの天気アプリはアメリカの情報を使っています。
もちろん、アメリカの気象局も優秀です。
日本より進んでいる面もあるでしょう。
しかし、アメリカの気象会社は日本付近について、密度の荒い計算結果しか知りません。
日本の気象会社は細かな5㎞ごとに計算しなおした結果を知っています。
これが違いのその1です。
この違いは、今日や明日といった短期間の予報では大きな差になります。
逆に、週間天気予報になると差は無くなるといってもいいでしょう。
天気予報は、数値計算を更に人工知能で統計補正して作られる!
先ほど、天気予報は、数値計算をして得られたデータから作られると説明しました。
しかし、その数値計算だけでは天気予報はできません。
数値計算の後で、統計補正をして天気予報は作られます。
「天気予報は、過去にたような気象条件になったときにどうだったかという結果から作られる」
という嘘を聞いたことはありませんか?
私はたくさん聞いたことがあります。池上さんの解説でも聞いたときは驚くほどいてしまいました。
嘘は言いすぎかもしれませんが、だいぶ違います。
正確さがかなり欠けた誇張表現です。
気象庁の掲載している予報の流れ や 数値予報ガイダンスといった資料をみると、数値予報の結果だけでは、人間の生活圏の気象データを正確に再現できないため、統計的な補正をかけていると読み取れます。
そして、その統計的な補正方法は、人工知能の処理と言っても差し支えないものです。
流行りのディープラーニングは使ってはいませんが、ニューラルネットワークやカルマンフィルタ、重回帰式といった人工知能による統計的処理を加えている というのが正しい表現です。
そういった、人工知能的な処理と人の判断を経て、天気予報は発表されています。
この、人工知能的な処理にそそぐ力がアメリカの会社の予報精度と日本の会社の予報精度の大きな差と考えられます。これが、違いの2点目です。
天気予報が予報する会社によって違うのは、人工知能的統計処理と人の判断が違うから
数値予報の結果までは、どの予報会社も全く同じです。すべて気象庁(一部外国の予報を取り寄せていると思いますが)の予報資料です。違いが出るのはその先です。
2点目に挙げた、数値予報結果を人工知能的に統計処理する方法 ですが、ここが気象会社の腕の見せ所です。
ウェザーニューズはディープラーニングを研究しているという内容の放送を見たことがあります。
当然、どの会社も人工知能による、予報は研究していると思いますが、ここのプロセスの違いで天気予報の結果が変わってきます。もちろん、会社によっては天気予報を全自動化せずに、まだ人の判断が働いている部分も残ってはいるようです。特に大きな会社ほどその傾向はありそうです。
他の天気アプリをおすすめします
地産地消ではありませんが、日本の天気について詳しいのは日本の気象会社です。
やはり精度が全然違います。
幾つか有名なアプリをご紹介します。
気象会社公式の予報を簡単に可愛く無料で見る
可愛い天気予報シリーズ(1から3まで)
レビューにもありますが、シンプルです。
余計な機能なしで非常に使いやすいです。
細かいことは要らないので・・・という人向けです。
気象会社公式情報を無料で色々見るならアメデス
気象庁公式情報を見ることができるアメデスについては、別記事で紹介していますが、雨雲レーダーに強いアプリです。雨雲レーダは目先の天気を見るのにおすすめです。
天気予報ももちろん見れますし、観測データや注意報・警報といった防災情報も見ることができます。
でも、一番の売りはXバンドレーダーという、非常に細かい(100mぐらい)雨の現在の状況を見ることができるところでしょう。一度見ると病みつきです。細かいだけでなく正確です。実況ですから当然ですが。
民間の気象会社だとウェザーニューズとか
もちろん、民間の気象会社となると一部有料です。
無料部分だけでも普段の生活の役に立つことは間違いなしです。
ただ、90%は少し盛っているかもしれません。
少なくとも私の天気予報の調査結果では、90%弱でした。
ウェザーニューズの天気予報正解率、90%に近いことは近いですが。
あと、1番当たるもどうでしょう。そんな時もありますが。
ウェザーニューズの天気アプリは、無料でも1時間ごとの詳細な天気予報が分かったり、もちろん、明日の予報や週間天気予報まで分かります。使っていて私は特別に不満はありません。
気象会社も天気アプリを出しています。
こちらは、一般社団法人日本気象会社 天気アプリです。ほとんど無料で使えます。
気象協会は、TENKIJPというWEBのサービスをしていますが、そのアプリ版です。
10日予報や指数の予報など独自性もあります。
もちろん、天気予報や雨雲レーダも見れてこれ一つで事足りるアプリです。
iPhoneの天気アプリより機能満載なので、こちらに乗り換えてはいかがでしょうか。
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