暑さはいつまで?今日の気温予想から、1週間、2週間、1か月の気温予想を見る方法
10月なのにまだあついの?
ここ数年、夏は猛暑日の連続。災害級の暑さと言われます。
そんな時に気になるのが
「いつまであついのよ!」
そう、いつまで暑いのよ問題について考えてみましょう。
今日はいつまで熱いのか
今日の気温を調べる方法は沢山あります。
Google検索でウェザーニューズの今日の気温予想を見てみる
検索で地点名まで入れ替え検索すれば、簡単に気温の予想は見られます。
簡単ですよね?
この方法、市町村名まで対応してくれます。
何もいれなかったら今日の気温になりますが、1週間の気温が知りたければ
「東京 気温 週間」とすれば1週間の気温が分かります。
ちなみに、この方法だとウェザーニューズの気温予想を見る事になります。
なので、ウェザーニューズの天気予報を見る事と同じです。
話がそれましたね。
「今日はいつまで暑いのか」という話ですが、気温は一般的に14時が最高気温になります。
左は東京の7月の気温の時別値(平年値)で、右が内陸の長野県松本の7月の時別値(平年値)です。
内陸でも、沿岸部の東京でも14時が最高気温となっています。
太陽が一番高く上るのは12時頃ですが、気温はその後も上昇を続けます。
ちょっと不思議ですか?
太陽の光をフライパンを温めるガスで例えるとわかりやすいと思います。
強火にした瞬間にフライパンがあったまる訳ではないですよね?
強火にしてから徐々に火を弱くしても、フライパンの温度は上昇を続けます。
そんなイメージですね。
で、気温のグラフを見てみると、気温は上昇に比べて下降はゆっくりとしています。
人は25℃を下回ったころにやや涼しく感じます。
日にもよりますが、東京の平年値では7月だと24時。
起きている間はだいたい暑い・・・という結論です。
内陸、例えば長野県松本だと暑さの盛りの7月の気温をみてみるうと19時には25℃を下回っています。やはり地点によってかわってきますね。
時別の気温を見るときは気象庁の発表した時別気温予想(私のサイトですが見やすいと思います。)でもウェザーニューズの天気予報(気温予想)でも構いません。
25℃を下回る時間を見れば、いつまで暑いかがわかります。
そして、最低気温が25℃を下回らない、一晩中暑く感じる夜を熱帯夜といいます。
「熱帯夜」という言葉は気象庁で正式に定義されている用語です。
25℃を下回らないと暑く感じるということの裏付けだと考えられます。
今週はいつまで暑いのか
これは、週間天気予報の気温予想を見る人が多いでしょう。
それで最高気温が30℃~35℃がチラホラ見えたら夏の盛りと考えるでしょう。
この30℃なのか、35℃なのかは地域によっても差はあるでしょう。
週間天気予報はかなり一般的なので簡単に紹介しておきます。
週間天気予報を延長して2週間気温予想もある!
最近は1週間の気温予想を超えて、10日や、2週間気温予想、最長で16日先までの予想があります。気温の予想は雨の予想に比べて精度は上がります。理由は、雨のように小さなスケールの現象ではなく高気圧や低気圧のようなやや大きいスケールの現象の予想が当たれば予想が当たるからです。気象庁が2週間気温予想をしているのはそういう理由があるからです。
気象協会の10日予想
まず、有名なのは気象協会(TENKI.JP)の10日予想でしょう。
単純に10日先までの気温予想がわかります。天気もありますが、気温に比べ精度は下がるでしょう。とはいってもECMWFの10日天気図も参考にしているでしょうからある程度信頼はできそうです。
気象庁の2週間気温予想
気象庁の2週間気温予想は、近年開始されたサービスです。
使う時に注意したいのが8日目からは5日平均気温になっています。
13日だと11日~15日の前後二日間の平均気温の予想になっている・・・少々使いにくいですが「いつまで暑いのか」「いつまで寒いのか」の目安にするには丁度良いのではないでしょうか。2週間先となると多少のずれはあるので平均した方が大きなずれはなくなりますので。
ウェザマップの16日天気予報
日本国内の予想で最長なのがウェザマップの16日天気予報です。
16日先というのは、アメリカのGFSという、アメリカ大気海洋局の気象予想をもとにしています。アメリカの予想モデルは世界の中でも最先端、日本の予想より精度が高いと言われています(日本もそのことは認めています)。
先の話なので過信はいけませんが、ある程度は信頼できます。
最高気温だけじゃない、体感気温の指数
最高気温が高ければ、暑く感じる。確かにそうですが、それだけではありません。
人の体は汗をかいて体温調子をします。
湿度が高ければ汗が蒸発しないため、熱が体に溜まって暑く感じます。
「気温が高く、湿度も高ければ暑く感じる。」
要は蒸し暑さです。
その蒸し暑さを指数にしたのが不快指数です。
0.4 × (乾球華氏温度 + 湿球華氏温度) + 15 などが使用されているようですが
気温と湿度で決まります。
更に正確な、体感気温というものが別にあり、こちらは風速も考慮していますが、風速は建物の中では関係ないので今回は無視します。
さて、全国の不快指数はTENKIJPで見ることができます。TENKIJPは日本気象協会のサービスです。
○○指数と言えばTENKIJP、TENKIJPと言えば指数というぐらい指数が充実しています。冷房指数やビール指数、傘指数や先ほど触れた体感温度まで。
指数の充実っぷりは他の追随を許しません。
特に、梅雨明けの暑さに慣れていな時期が多いです。
熱さに体が慣れていないというのが主な理由ですが、湿度の高さも少しは関係がありそうです。
湿度が100%なら25℃でも搬送数が多くなっています。
湿度が高いと、汗が蒸発できずに体温調整できなくなるためでしょう。
「蒸し暑い」は「不快」ですが、「危険」とも言えそうです。
天気図では蒸し暑さがすぐわかる
天気予報の資料でよく使われる要素で「相当温位」というものがあります。
聞きなれないかもしれませんが、一言でいえば蒸し暑さの指数です。
気温が高く、湿度が高くなると高い値を示します。
330を超えるとやや蒸し暑い。
345を超えるとかなり蒸し暑い。
そんな感じです。
もちろん、気団の判別や大雨の可能性を検討するための指標ですが、数値の意味するところは蒸し暑さです。
実は、この相当温位を見るだけで蒸し暑いかどうかがわかるのです。
天気図は地球気などで確認ができます。
この345という相当温位の範囲内ならかなり蒸し暑いでしょう。
相当温位は気象予報士の試験を受ける人ならだれでも知っているぐらいよく使われます。
週間天気予報の天気図で今後1週間の蒸し暑さがわかっちゃうのです。
蒸し暑さの範囲は、気温と同様に広範囲に広がります。
300km以上広がっているうな広範囲の現象はかなりの精度であたりますのであたなでも予想はできると思いますよ。
もっと細かく見たければ、GPV気象予報でも3時間おきの相当温位などが確認できます。
確認する場合は、広範囲に広がる現象=よく当たる。
狭い範囲の現象(雨、局地的な値の変化)=当たりにくい。
ということをおさえて利用してください。
気象の現象は、日食などのように正確に秒単位で予想できるものではありません。
我々自身の動きも大気に影響を及ぼすぐらい、多くのものが影響を及ぼしているため複雑でそのぶん正確に予想することが困難なのです。
暑さ寒さも彼岸までは統計的にも信じられる
気温25度を切ると涼しく感じるという話を前にしています。
下のグラフは1日の平均気温の平年値です。
札幌、東京、名古屋、大阪、広島、福岡と主要都市を揃えています。
暑さの話なので、やや西日本の地点を多めにしています。
このグラフから、平均気温が25℃を下回る時期を見てみると・・・丁度、秋の彼岸(9月20日頃から26日頃)の頃になっています。
なんということでしょう。偶然にしては出来過ぎていますが事実です。
25℃というのは、熱帯夜の境界値、「暑い」と「涼しい」の境目とも言えます。
その25℃を平均気温の平年値下回る時期=秋の彼岸の時期。
これが、暑さ寒さも彼岸までの正体の一つです。
他にも、秋雨前線が南下する時期だったり日一日と日照時間が少なくなりっていることも理由の一つと考えられます(1日あたりの日照時間の減少が最も大きくなるのが彼岸です。理系の人はサインカーブの変化率を考えるれば分かりますよね?)。
結局いつまで暑いのか
答えはいくつかあると思います。
①今日の気温であれば25℃を下回る時間を調べる。
②1週間の気温であれば30℃~35℃以下に最高気温がなる日を調べる
③10日予想や16日予想もつかって30℃~35℃以下に最高気温がなる日を調べる
④天気図で相当温位の低い部分(秋雨前線の北側)になれば体感温度も下がるはず。
⑤統計的なものでいえば、彼岸(9月20日頃から26日頃)
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