気象予報士に合格できる、独学勉強方法とテキスト(学科編)

2019年8月19日

気象予報士の試験に興味がありますか?

勉強を始めましたか?

今からですか?

気象予報士の試験はかなり特殊な試験です。

試験が特殊なので、勉強方法も特殊になってきます。

今日は、気象予報士の試験に合格出来る勉強方法を紹介します。

気象予報士のテキストに最初から挑まない

「さぁ、やるぞ!」

といって、何かを初めて長続きしない経験、ありませんか?

ダイエット、長続きしないですよね?

日記をつけたけど・・・長続きしないですよね?

成功の秘訣は長続きさせることです。

長続きをさせれば、それは、成功間違いなしです。

「継続は力なり」

上手くいくための最大のコツかもしれませんね。

さて、気象予報士の試験、どうやって勉強を長続きさせましょうか?

入口は大切です。

最初は、難しい本からは入らないでくださいね。

私のオススメの方法は

簡単な本からすることです。

予報士の試験の対策本より簡単な本から進めてください。

図書館で借りてもいいですし、古本でも問題ありません。

最初は、天気の話について、全体的の話が書いてある本を読んでください。

あえて、挙げるとしたらこれぐらいのレベルです。



といった簡単な内容で広範囲を網羅していれば理想的です。

簡単な薄い本を2冊~3冊読んでおけば、漏れもなくなるでしょう。

私の気象予報士入門講座でも気象学の基本を紹介しています。ある程度は役割を果たせると思います。

こういった、一般向けの気象関係の書籍は図がたくさんあるのでイメージがとても沸きやすくなっています。

半分から8割ぐらいの内容を知っている本を選んでください。

サッと数時間で読める本がいいですね。

知らないところがあれば、しっかりここで理解しておいてください。

おおまかな目安ですが下の話は理解できてますか?

  • 天気予報を作るおおまかな流れは知っていますか?
  • 数値予報とは何か説明できますか?
  • 気象予報士の仕事を説明できますか?
  • 気圧の谷、気圧配置について理解できましたか?
  • 上空の天気図は見ましたか?
  • 防災情報の種類は理解できましたか?
  • 雲のでき方は分かりましたか?雷の仕組みは分かりましたか?
  • 地球の大気について、対流圏、成層圏、熱圏などの話は読みましたか?

これぐらいの話がスラスラ説明できるようになったら

気象予報士の入門書もきっと、理解が出来るでしょう。

気象予報士の入門書、1冊目は分かりやすい本を!

私は、気象予報士の勉強を始めたとき、専門知識はありませんでした。

知り合いにもらった「気象」の本、今思えば気象学の中では比較的簡単な入門書でしたが、それでも、私は最初にもらった気象の本ではなく、「気象予報士の入門書」で勉強しました。

理由は、気象予報士の入門書はとても分かりやすく式を説明しているから!です。

最近のテキストはうまくできています。

図やグラフが丁寧で見やすい。

抽象的な概念がわかりやすく説明されていることに驚かされます。

相当温位 という言葉、私は気象予報士の入門書で学びましたがとても分かりやすかったです。気象学の本より何倍も丁寧に書かれています。

私の場合は「気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科専門知識編〉」で最初に勉強をしました。

大きな書店に行けば、他の入門書もあるかもしれませんが、売れていて購入しやすいのは、このテキストだと思います。

(調べてみましたが、他のおすすめの入門書は出てきませんでした。残念。)

過去問シリーズはまだ、あとで大丈夫です。

と、言ってもテキストを解いたり、言葉の意味を調べたりしていると、ちょこちょこ過去問が顔を出すので嫌でも目にするでしょうが。

「気象予報士かんたん合格テキスト 〈学科専門知識編〉」

は、2回以上通りましたか?

分からないところを無くしてから次へ行きましょう。

気象予報士の入門講座も書き始めました

この、1冊目の代わりをWEBページでどうにかできないか・・・という考えのもと

私も気象予報士の入門講座を僭越ながら書いています。

興味があればご覧ください。

図を入れつつ丁寧に解説しています。

2冊目で気象学入門

気象予報士の試験は、過去問を見ていると幅広い範囲から出題されます。

その幅広い範囲を気象予報士の試験の入門書だけで網羅するのは難しいでしょう。

そう、予報士の試験の入門書だけでは難しい。

では、気象学の入門書ではどうでしょう?

気象学には、ほぼ、全員が読んでいると思える入門書があります。

おそらく、気象予報士の試験問題を作っている人も、一度は読んでいるでしょう。

それぐらい、皆が通るバイブルです。

その本は、「一般気象学!!」

 


要所に式は出てきますが、必要最低限です。

だいたいは、読み物として読むことができるでしょう。

作者の小倉先生は様々な本を出していますが、この一般気象学が入門に当たります。

私は一般気象学を5回以上、通った記憶があります。

気象予報士の試験問題にも、成層圏地球の大気の話や、太陽光の影響などこの一般気象学を理解していれば答えられる問題もあります。

直接的にこのテキストから出題されることは少ないですが、知識が詰まった本です。

1冊、マスターして試験に臨めば、気象学の範囲の問題なら満点に近い成績でしょう。

3冊目は解説付き過去問に挑戦

実技は学科の後です。学科の知識を問うのが実技の問題なので。

まずは、学科を合格出来るレベルまで仕上げましょう。

入門書と一般気象学をマスターしたならば、そろそろ1度過去問をみるのも良いころだと思います。

ここで1度力を測り、不足している部分は補強しましょう。

ただ、始める前に

気象業務法は1度読みましょう

過去問の前の、理解&直前暗記で乗り切ってみましょう。

気象業務法はそれほど難しいことが書いてある訳ではありません。

さて、では、過去問に。

1冊は、解説付きのテキストを購入してしっかり理解しましょう。

私が使ったのは、このシリーズです。

解いた後には、解説もあるので必ず理解しておきましょう。

ここまで、3冊を進めたあとは、早い人なら合格に近い実力となっているでしょう。

しかしほとんどの人は、過去問で課題が見つかります。

数値予報モデルやガイダンス、最新の気象情報の話はテキストでは理解が不十分な場合も多いと思うので不足している部分をしっかりと補強しましょう。

数値予報モデルやガイダンスは、最新の気象情報はすべて気象庁HPに正確な情報が掲載されています。

一度まとめておくといいでしょう。

気象庁HPのガイダンスの説明

気象庁の数値予報モデル

気象庁の発表する防災情報

が参考になると思います。

その他、ブログでもまとめているページがあります。

最新の話では気象情報のレベル化の話など出題されやすいのではないでしょうか。

私も、このブログで対策の手伝いが出来たらと思っています。