雷の予報の調べ方

2021年9月3日

1時間以内の雷の予報の調べ方

雷は毎年のように被害が発生しています。気象庁の統計では2005年から2017年で1540件の被害の情報を入手しています。1年で100件以上になりますが、もちろんそれが全てではありません。地域は太平洋側が日本海側のおよそ2倍の確率で発生していますが、日本中どこでも被害は発生しています。季節も夏が最も多くなっていますが1月から12月まで全ての季節で被害が発生しています。

そのため、雷の発生を事前に予想するシステムを気象庁が中心となって開発し運用しています。

10分毎に、1時間先までの予想を配信しています。その名も雷ナウキャスト

例えば10時10分配信:10時20分、10時30分、10時40分、10時50分、11時00分、11時10分それぞれの予想が配信される。といった内容です。

1㎞毎の予想が画像として配信されるので、どこが危険か一目瞭然です。

雷ナウキャスト

 

また、雷の発生の度合いによって活動度が1~4まであり、色分けされています。

雷ナウキャストは全国を常時監視している気象データやLIDENと呼ばれる雷検知システムによって、実際の雷の状況や雨雲の立体構造(高さや広さ)、雷雲の動きや盛衰の状況を観測や計算して雷の位置を予想しています。

気象庁のHPの雷ナウキャストだと、少々設定が必要なのでそのまま見られるようにしたページが私の運営しているサイトの雷の予想で確認できます。1時間先まで表示してなにも表示されていない場合は雷の予想無しとなります。試してみてくださいね。

活動度4 激しい雷で落雷が多数発生
活動度3 既に落雷している。多数あっても不思議ではない。
活動度2 雷の光が見えたり、雷鳴が聞こえたり、雷の可能性が高い状況。
活動度1 雲の状況から、今後、雷の発生しそう。

今日と明日の雷の調べ方

普段、テレビの天気予報を見ていると天気のみが放送されます。天気予報なので当たり前のように感じますが、気象庁の天気予報には風や波、雷も予想され発表されています。

気象庁の予報はだれでも加工して使うことができるます。通常、雷の予想は省いて加工し、発表しているHPが多いですが、私の運営している気象庁の発表している予報を掲載しているページでは雷の有無も省かずに掲載しています。

 

雷を伴う例

今日や明日の予想の場合、雷の危険性がある場合はこのように「雷を伴う」というひと言が入っています。逆に雷の心配がない場合はその「雷を伴う」という言葉はありません。

「雷」の有無は予報を見ることで確認できます。

落雷イメージ
落雷イメージ

 

 

ここまでは、今日や明日の雷予報についてまとめています。

他にも予報ではありませんが、雷注意報から調べる方法をまとめている

雷はいつからいつまでも?今日や明日の雷予報」も参考にしてください。

10日先までの雷の予想

2日先までなら日本の天気予報サービスで確認できますが、3日以上先だと外国の天気予報サービスを使うのが一番だと思います。もちろん先の話なので誤差はあります。しかし、windy.comというECMWF(ヨーロッパ中長期予報センター)の予想が確認できるwebページでは雷の状況も確認ができます。

windyはページ内にウィジェットとして情報を入れ込むことが許されているので私のページにも入れてみました。



 

windy(雷予報)

↑の画はwindyの雷予報の画になります。

ちょうど、この日の東京は予想通りの雷でした。予報的中ですね。雷の予報がある場合、色が黄色や赤に変わるので見ていて分かりやすいですね。10日先まで色をつけて雷の予想が分かります。

また、とくに雷予報でなく、雨の予想を見る場合でも、雷の予想がある場合、下の図のように雷マークが出てきます。可能性がある場所全てに出ますので、ちょっと広めに出てきますが予想に使っているECMWFという機関は精度の高い天気予報を発表する機関です。3日先から10日先という中長期予報については世界一と言われているのである程度信頼していいと思います。予想資料は随時更新されます。目的の日が近く成れば近くなるほど精度があがるので使ってみてください。

Windyの雷の例
Windyの雷の例

雷の予想が出来る理由

雷の予想の方法は確立したものがあるわけではありません。絶対に当たる予想方法は無いのが現状です。理由は様々ですが、雷は雨雲から発生します。雨雲は1㎞に満たない小さいものもあります。そのため、雷の元となる雨雲自体の予想もスーパーコンピューターでも計算しきれていないのが現状です。また、雨雲が予想できてもその中の氷の粒の動きまで計算しなければ正確な雷は計算できません。そのため、一般的には大気の状態(上空に冷たい空気がありそこで、電化分離が発生しやすくなるか)というい状況を予想し、そこで雨雲が発生・発達するかを計算して予想しています。

気象庁の天気予報であれ、雷ナウキャストであれ、雨雲の状況と上空の状態から「電荷分離が発生するような高度まで発達する雨雲が発生するか」という点を予想します。天気予報であればスーパーコンピューターで計算する。雷ナウキャストであれば気象レーダーで観測する。そのようにして雷の予想をしています。

雷ナウキャストについては、実際に雷監視システムで観測した雨雲やその雨雲の高さを使って予想しています。実際の状況を観測したうえでの直近1時間の予想なので精度は高くなります。

過去の落雷の調べ方

雷は気象庁や電力会社が常時監視しています。また、HP等で公開もしています。

しかし、雷のデータは毎日更新されていまうので過去の雷の履歴を調べる方法はあまりありません。

現状、過去の雷を地図表示するページで1か月予報以上前のデータが表示できるのは私の運営している過去の雷データ検索だけです。

2020年10月以降のデーが全てそろっていますので一度見てみてください。

過去の雷データ検索の例
過去の雷データ検索の例

雷の被害と影響

昔から雷は日本人の恐れられてきました。「地震・雷・火事・親父」有名な言葉です。

雷の恐ろしい所の一つに、「雷はいつどこに落ちるか分からない」という点があります。

雷による被害はたまにしかニュースになりませんが、実は意外とあるものです。

ここにあるものが全てではありますが、毎年何処かで事故は発生しています。

2021/2/20 山形県 落雷により約1100戸が停電。
2020/12/14 石川県 約1700戸で停電。強風による被害も。
2020/8/12 関東広域 約3万戸で停電。送電設備損傷が原因。
2020/4/19 徳島県 航空機に落雷。航空機は1時間の遅延。
2019/11/24 佐賀県 信号機のトラブルで電車が遅延
2018/4/12 沖縄県 調理場の停電により給食が作れずに小中学校の給食が中止に。
2018/1/10 石川県 放送局での放送が広域で中断。鉄塔に落雷したことが原意と考えられる。
2017/10/23 神奈川県 電車の車内で煙が充満。落雷が原因とみられる。
2017/10/23 愛知県 発達した積乱雲の影響で6900回の落雷。
2016/12/8 新潟県 家屋全焼や半焼。広域での停電も。
2016/5/31 山形県 落雷が原因とみられる火災が相次ぐ。天童市では130㎡が焼ける山火事も。
2013/7/15 広島県 いかだで釣りをしていた男性1名死亡。落雷が原意と考えられる。
2013/7/8 東京都 荒川の河川敷で落雷。雨宿りをしていた男性1名が死亡。2名も負傷。
2012/10/17 愛媛県 真珠養殖作業をしていた男性に落雷し死亡。
2012/8/18 滋賀県 農道をジョギングしていた男性に落雷し死亡。
2012/8/18 大阪府 登山中の男性に落雷し死亡。
2012/5/28 群馬県 山道を散歩中の男性に落雷し死亡
2012/5/6 埼玉県 雨宿りをしていた母子のいる樹木に落雷。娘が死亡。

 

天気予報を調べる方法は沢山あります。しかし、雷の予報はなかなか調べることができません。